クランクケースの古いガスケットを剥がします。

数十年経っているのでかなり硬く、時間をかけて丁寧に剥がします。

ケースは洗浄して、組み立て準備完了です。

ミッションは分解点検し、ベアリングは新品交換します。

クラッチも分解点検します。

クラッチ板は消耗が少ないので継続使用します。

クラッチハブも、強力に締める場所のひとつです。締め付けは規定トルクでしっかりと。

アッパーケースに各軸をセットします。

クランクケースを合体します。

オイルポンプを取り付けます。

スラッジが堆積していたオイルパンも、洗浄後はこのとおりきれいになりました。

オイルフィルターボルトには、きちんと平ワッシャーもセットします。

オイルパンを組み付けます。

オイルレベルゲージは汚れで曇って良く見えないので新品交換します。

交換後はこちら。

エンジンカバーを取り付けます。

チェンジアームは、セレーションが潰れているので新品交換します。

潰れはこんな感じ。締めてもグラグラしていました。

新しいチェンジアームを取り付けます。

スタータークラッチの締め付けトルクも確認します。

ジェネレーターローターのボルトは、ネジロックを塗布して組付けます。

こちらも強力に締める部分です。規定トルクでしっかりと。

ジェネレーターカバーを取り付けます。

車体の方は、フレーム全体的に汚れが酷いので、きれいにしてから点検します。

クラックや、目立った損傷などは無いようです。

1ヶ所問題を発見。右下のエンジンマウント部分です。

生産時の不具合のようで、溶接で溶けた部分が団子になって付いています。
これではエンジンハンガーが密着しません。

突起部分は削除します。

腰下まで組み上がった時点で、軽いうちにエンジンを車載します。

エンジン車載完了です。

スプロケットとチェーンは消耗が少ないので継続使用です。
ナットとロックワッシャーは新品交換します。

アウトプットシャフトのスプラインが少し消耗しているので、スプロケナットは少し強めに締め付けます。

汚れていたチェーンも洗浄しました。
汚れていると不具合を見過ごす原因になるので、入庫前にはできるだけクリーンナップをお願いします。



