Z1000Mk2 S.Tk様 エンジン腰下組み立て

クランクケースの古いガスケットを剥がします。

 

数十年経っているのでかなり硬く、時間をかけて丁寧に剥がします。

 

ケースは洗浄して、組み立て準備完了です。

 

ミッションは分解点検し、ベアリングは新品交換します。

 

クラッチも分解点検します。

 

クラッチ板は消耗が少ないので継続使用します。

 

クラッチハブも、強力に締める場所のひとつです。締め付けは規定トルクでしっかりと。

 

アッパーケースに各軸をセットします。

 

クランクケースを合体します。

 

オイルポンプを取り付けます。

 

スラッジが堆積していたオイルパンも、洗浄後はこのとおりきれいになりました。

 

オイルフィルターボルトには、きちんと平ワッシャーもセットします。

 

オイルパンを組み付けます。

 

オイルレベルゲージは汚れで曇って良く見えないので新品交換します。

 

交換後はこちら。

 

エンジンカバーを取り付けます。

 

チェンジアームは、セレーションが潰れているので新品交換します。

 

潰れはこんな感じ。締めてもグラグラしていました。

 

新しいチェンジアームを取り付けます。

 

スタータークラッチの締め付けトルクも確認します。

 

ジェネレーターローターのボルトは、ネジロックを塗布して組付けます。

 

 

こちらも強力に締める部分です。規定トルクでしっかりと。

 

ジェネレーターカバーを取り付けます。

 

車体の方は、フレーム全体的に汚れが酷いので、きれいにしてから点検します。

 

クラックや、目立った損傷などは無いようです。

 

1ヶ所問題を発見。右下のエンジンマウント部分です。

 

生産時の不具合のようで、溶接で溶けた部分が団子になって付いています。

これではエンジンハンガーが密着しません。

 

突起部分は削除します。

 

腰下まで組み上がった時点で、軽いうちにエンジンを車載します。

 

エンジン車載完了です。

 

スプロケットとチェーンは消耗が少ないので継続使用です。

ナットとロックワッシャーは新品交換します。

 

アウトプットシャフトのスプラインが少し消耗しているので、スプロケナットは少し強めに締め付けます。

 

汚れていたチェーンも洗浄しました。

汚れていると不具合を見過ごす原因になるので、入庫前にはできるだけクリーンナップをお願いします。