オイルパンを付ける前にエンジンを車載します。北米仕様Mk2の場合、エンジンの高さが特に高いので、知恵の輪のようエンジンを回転させながらフレームに潜り込ませて搭載するのは一人ではなかなか困難です。オイルパンとオイルポンプが無いと5センチほど背が低くなるので、横からほぼスライドさせて搭載できます。

フレームと同じ高さにエンジンをセットします。そのまま横にスライドさせてフレーム内にエンジンを引き込みます。

エンジンマウントを規定トルクで締め付け搭載完了です。


続いてオイルポンプを分解点検します。破損したベアリングの細かい破片を大量に吸い込んでいるはずなので、内部の残留物やキズの程度を確認します。

ギヤと蓋を外します。

内部には異物は残っていないようです。

ギヤを外します。ギヤの歯にも異物を噛み込んだような跡は無いようです。

ポンプハウジングのギヤ外周部には少し傷が入っています。キズが多いと油圧・油量低下の原因になりますが、この程度ならさほど問題無いでしょう。

洗浄して組み立てます。

組み立て完了。

ダウエルピンとOリングをセットし、オイルポンプを取り付けます。

ポンプ取付完了。

オイルパンはドレンのネジ山が傷んでいましたが、タップを立ててドレンボルトの締まり具合をチェックしたところ、きちんとトルクがかかるので継続使用とします。現状、きれいなオイルパンを見つけるのはなかなか困難でした。

オイルパンを取り付けます。ドレンボルトとフィルターボルトはトルクレンチでトルク管理しましょう。

オイルパン周り取り付け完了です。

右側のエンジンカバーとバックステップを取り付けます。

ミッションカバーは洗浄して新しいオイルシールを圧入します。

エンジン側に、ダウエルピンガスケット、シフトシャフトをセットします。

ミッションカバーを取り付けます。

スターターモーターのOリングはへたって潰れているので交換します。

新品のOリングを取り付けるとこんな感じ。通常、Oリングの潰し代は断面高さの20%で設計します。使用に伴う年数や高温環境で潰れが生じ、オイル漏れに至ります。ここのOリングもフッ素ゴム製などの高耐久・耐熱性の高い代替品があるといいのですが。

スターターモーターを取り付けます。

続いてジェネレーター周り。クランクにスラストワッシャーとニードルベアリングをセットします。

ジェネレーターローター側を準備します。ダンパーはこの向きで取り付けます。このダンパーはスターターギヤに適当なフリクションを与えて始動直後のスターターモーター回転のブレーキとして機能します。純正で厚さが3種類あり、周辺部品の個体差によるクリアランスの違いにより選択使用するのですが、既に純正は一番薄い物しか残っていません。

ローターボルトは緩みやすいのでロックタイトを併用します。

締め付けは規定トルクでしっかりと。

ジェネレーターカバー側を準備します。

グロメット周りはこんな感じ。一旦外して洗浄します。

コイルの取り付けボルトはネジロックが付いていたので1本は6角穴がなめてしまい外れません。

ドリルで揉んでボルトの頭を飛ばします。

コイルを外します。

残ったボルトはこんな感じ。バイスプライヤーで回しても外れません。

バーナーで熱して接着剤を軟化させます。

無事に取れました。

タップでネジ穴をさらっておきます。

洗浄・完全脱脂後、コイルを取り付けます。

グロメット部の液体ガスケットは内外ともマシマシで。

ジェネレーターカバーを取り付けます。

スプロケカバーを取り付ける際、配線を挟みやすいのでボルト穴付近はタイラップでまとめておくといいです。

後ろ側も同様にまとめます。特に配線カバーが挟みやすいですね。その後ろのエンジンマウントカラーのところ、下側を通す場合は配線が下がってチェーンと接触しないようここも固縛しておきます。

ジェネレーターカバーからでできた配線も、クランプで保持しておくと収まりがいいです。


