シリンダーベースなどからの大量のオイル漏れ修理を2025年の3月に行った車両ですが、最近急にエンジンが不調になったとのことで点検します。

カムチェーン周りの異音が激しく、4番気筒は失火していたのでプラグを外してみます。かなりカーボンが堆積して被っていますね。

4番プラグを新品にするとエンジン振動は無くなり普通に拭け上がるようになりました。試乗するとパワー感もほぼ正常なようですが、カムチェーン周りのガラガラ音はそのまま残っています。

クランクをレンチで前後に回転すると、カムチェーンテンショナーの縮みによる大きなバックラッシュがあります。前回テンショナー内の部品は新品交換したのですが、またカムチェーンが弛んで異音が出ているようです。

テンショナーを横から分解します。新品のテンショナーと比較しますが、スプリングは同じ長さでへたっている様子はないですが、横向きのプランジャーがかなり奥まで入っているので、キャップを嵌める時にスプリングの反力を受けずに抵抗なく嵌められます。

暫定でスプリングにスペーサーを足してみます。

キャップの奥にスペーサーを仕込んで取り付けてみます。

エンジンをかけてみますが若干音は小さくなりますがクランクのバックラッシュはまだ大きくあるので、このまま乗り続けない方がいいくらいの異音です。早々にエンジンを下ろしてカムチェーン交換までした方が良さそうなので日程調整します。

こちらは2025年3月にオイル漏れを修理した時の様子。シリンダーベースから大量に漏れており、オイルパンの合わせからも漏れていたり、エンジンマウントダンパーもへたっていたので、結局エンジンは下ろして作業しましたが、この時は腰下は分解せずカムチェーンはそのままでした。この作業の際に、エンジン各部は過去の修理痕が多数見つかっていたので、結構酷使されたエンジンだと分っていましたが、コストを考えて最小限のオイル漏れ修理+αにとどめていました。今回は全分解してフルオーバーホールした方がいいようです。


