Z1000S1ワークス仕様FRPタンク使い始めの準備

 

昨年8月に完成していたSSイトウ特注のFRPタンクの、使い始めの準備をします。半年たっているので塗装も完全に硬化して、ガソリンでシミになることもないでしょう。初めてフィッティングします。

 

2個製作した内の1個をデモ車用に準備します。

 

中を覗くとFRPの積層した様子が見えますね。

 

キャップはS1っぽく、デッドストックの純正新品メッキタイプを使用します。

  

キャップを取り付けて締めようとしますが、ノッチがひっかからずに開いてしまいます。

  

構造をよく観察します。

 

どうやら給油口口元の厚みが違うようです。ノーマルに比べて2ミリほど厚くできています。

 

ノッチの方を削って対応することに。

 

計測の結果、1ミリほど削ります。

 

1ミリ削るとこんな感じ。

 

ノッチをキャップに戻します。

 

今度はしっかり閉まりました。

 

センサー穴はブラインドプレートで塞ぎます。

 

S1タンクにはセンサー穴はありませんが、内部点検用にあえて穴は残していただきました。

 

コックはワークスS1同様に後方2ヵ所にM22ネジタイプで設置。コックはZ1100-B2純正を2個使います。

 

コックを取り付けます。

  

エンブレムは新品を使います。

 

エンブレムベースは純正っぽくできていますが、雌ネジはFRPに切ってあるのでかなりデリケートでしょう。舐めないようにしないといけません。

 

新品のエンブレムは平面なので、予め純正のタンクで形状をかたどっておきます。

 

エンブレムを取り付けます。

 

ネジの締め付けは慎重に。

 

外観が整いました。

 

内部をガソリンで洗浄した後、デモ車に取り付けて確認します。

 

ぱっと見は純正タンクと見分けが付かないほどうまく形を再現しています。

 

たたくとボコボコっといった感じの鈍い音がします。

 

ガソリンを2リットルくらい入れ、漏れが無いことを確認します。

 

タンクキャップのブリーザーからしか呼吸音がしないので、S1ブリーザーは内部と通じていないようです。ホースをつないで吸ってみると、ホースがつぶれるので内部は塞がっていますね。

 

 穴から見えるのは隔壁のようです。必要なら上から穴を開ければ機能するでしょう。ストリート使用なら特にこのブリーザーは必要無く、ブレーキングでガソリンが吹くと煩わしいのでとりあえず穴は開けないでおきます。