Z1000J2 U.S様 フロントフォーク分解点検

  

フロントフォークを分解点検します。可能なら継続使用する予定です。

 

ダストシールをめくると内部にオイルがたまっています。かなり漏れているのでしょうか。

 

フォークを分解します。オイルシールはかなり張り付いており、長期間分解されていなかったと思われます。オイルはきれいだったので、オイル交換だけはしてあったようです。

 

インナーチューブを点検します。曲がりはありません。しかし全体的にキズや打痕が多いです。

 

オイルシールが摺動する部分を特定しておきます。ピストンを組み、一番縮めたところでマジックで印を付けます。

 

次に一番伸ばしたところで印を付けます。ストロークは実測で約150ミリです。

 

再び分解します。印の間がオイルシールが摺動する部分で、最もキズがあってはいけないところです。

 

この区間にもキズや打痕がたくさんあります。

 

特に深いのがこちら。メッキがはがれるほどの深さです。これではオイルシールは持ちませんね。

 

反対側も上の方に大きな傷があります。残念ながらインナーチューブは使用不可となりました。

 

アウターチューブにも再塗装の下に傷が見られ、再生にはそれ相当の金額がかかります。ご相談の結果、新品のカヤバフォークにすることになりました。