Z1000Mk2 S.Tk様 ワークスバックステップ取り付け完了

 

リヤブレーキホースを交換します。

 

現状は市販品での組み合わせです。もう少しレーシーな外観に変更します。

 

既存のブレーキホースを外します。

 

EARL’Sのフィッティングの中から、適した形状の物を選びます。

 

リヤキャリパー側は45°のフィッティングがいいでしょう。

 

新しいステンレスメッシュホースの片側にフィッティングを組み、仮組してホースの長さを決定します。

 

ホースを外して反対側のフィッティングを組み立てます。

 

リヤブレーキの油圧スイッチは少しフルードが滲んでいたようなので、念のため新品交換しておきます。

 

製作した新しいホースを取り付け、フィッティングを本締めします。

 

一旦キャリパーを外してエア抜きします。先ずはバキュームポンプでキャリパー側にフルードを引っ張ります。

 

キャリパーまでフルードが来たらエア抜きします。

 

リヤブレーキのタッチもソリッドな感じに仕上がりました。

 

続いてフロントブレーキもフルード交換します。

  

リヤと同様に、キャリパーを外してエア抜き作業します。

 

次にマフラーフランジを交換します。現状は1個形状が異なり、腐食も進んでいます。

 

純正のフランジは、締め付けるとヘッドとのクリアランスがほとんどなくなります。現状は1ミリほど。密着するとそれ以上ガスケットを押せなくなるので排気漏れの原因となることもあります。

 

既存のマフラーフランジを外します。

 

エキゾーストガスケットは、各々2枚重ねになっていました。

 

新しいフランジはPMC製を使用します。同梱されているツバ付きカラーは、既存の物よりわずかに長いので都合がいいですね。

 

今回、ガスケットは1枚でいいでしょう。

 

フランジはM8スタッド用なのですが、1個だけ穴が小さいですね。

 

穴の小さい所をφ8ミリに修正します。

 

ツバ付きカラーはマスキングテープで止めておくと便利です。少し走れば焦げて茶色くなるので目立たなくなります。

 

マフラーを取り付けます。これでフランジが揃いましたね。

 

ヘッドとのクリアランスも確保できています。

 

続いてクラッチレリーズを交換します。使用するのはPMCのイージークラッチキットです。

 

左がキットに含まれるロングアームのレリーズレバーですが、レバーの握る力は軽くなりますが、クラッチプッシュロッドのストロークが減少します。エンジンがヒートしたときなど、クラッチの切れ不良からニュートラルが出難いなどの不具合が発生しやすいので、右の1000J系純正品と交換します。

 

アジャスターのナットは同梱のセルフロックナットだと調整時の手ごたえが分かり辛いので、普通の薄型ナットに交換します。

 

スプロケカバーを外し、レリーズを交換します。

 

既存のレリーズレバーは、ワイヤー受けの軸穴が摩耗して拡大しており、このまま放置すると千切れることもあるので、その予防としてのレリーズ交換です。

 

レリーズ機構の高さが高くなるので、その分プッシュロッドが短くなっています。

 

レリーズを交換したら、遊びを適正に調整します。調整方法は1000Jのマニュアル通りに行います。

 

これで今回のカスタムとメンテナンスは終了です。あとは継続車検を受けて完成となります。

 

大きな変更点はバックステップですね。ワインディングでもっとコントローラブルになることでしょう。

 

今回のワークスバックステップVer.2は、フレーム改造の無いボルトオンタイプです。

 

本来はボスをフレームに溶接した直付けとなり、こちらの方がシンプルでダイレクトな感触が得られるのでお勧めです。あとからでもこちらに変更可能です。

 

反対側はこちら。

 

直付けタイプはこちら。

 

ガレージ周辺で試運転します。シフトのフィーリングも上々です。明日は継続車検に向かいます。