S1スイングアームの修理 ピボット切断

 

最近入手したレプリカS1スイングアームです。メーカーは不明ですが当時のフルコピー品で、私のレーサーで使っているものと同一品のようです。修理が必要な箇所があちこちあるのでみていきましょう。

 

キャッチタンクの左サイドです。チェーンとの干渉を避ける加工をしたようで、パネルの一部分が切り貼りされています。

 

エキセントリック部分の内側です。エキセンのストッパーが溶接されています。

 

反対側も同様です。

 

転倒の影響でしょうか、フック下部が削れています。

 

エキセン下側の補強板です。スタンドを掛けた痕か、プレート端面が潰れています。

 

ピボット部分を分解します。

 

インナーレースを兼ねたスリーブは、かなり消耗しています。

 

ピボットベアリングのハウジングです。内径部分は凸凹してかなり荒れています。

 

ベアリングも手で抜き差しできる状態です。

 

ピボットベアリング部は切断して作り直します。

 

キャッチタンクの加工箇所は、大きく切り欠いてパネルごと作り直します。

 

切断面を整えます。

 

キャッチタンクの内部はこんな感じ。特に造作はありません。

 

エキセンのストッパーも削除しました。

 

 

ピボットベアリングのハウジング部分は、部品を削り出して溶接して再生します。他の削れた部分などは溶接盛りして再生します。表面のアルマイトはだいぶ変色しているので、最終的には塗装で仕上げることになるでしょう。