先日継続車検は合格しましたが、整備がまだ終わっていないので行います。

フロントブレーキはフローティングローターですが、だいぶガタついてきています。ピンはアルミ製なのでピンとインナーローターの摩耗が進んでいるようです。そろそろ更新の計画をお勧めします。

ブレーキフルードを交換します。ブリーザーボルトの位置が外側に付いているので、このままではキャリパーの内側半分のフルードはなかなか入れ替わりません。本来ブリーザーボルトはホースとは対角の位置に設置するべきです。前後3個のキャリパーとも同じレイアウトになっていましたが、今回ブリーザーの位置は修正することにしました。

前後のタイヤはだいぶ変摩耗しています。画像では分かり難いですが、手のひらで触るとフロントタイヤは三角形になってきています。こうなるとコーナー入り口での倒し込みでスムーズにリーンできなくなり、違和感を感じると思います。

リヤはセンター部分が摩耗して扁平になっています。これもハンドリングを悪くする一因となるので、タイヤは前後更新することになりました。

フロントフォークは左右入れ替えてキャリパーを前に設置するスタイルになっていますが、アクスルシャフトのクランプは通常通り矢印を前に向けて前側を密着させる組み方で大丈夫です。前に隙間があると違和感があるのでここも修正します。

リヤブレーキはパッドがほぼなくなっています。

外したパッドはこちら。リヤのパッドは小径ローターにするとなおさら減りが早くなるので、定期的に点検した方がいいでしょう。

キャリパーのピストンも動きが渋いのでもみ出ししておきます。

リヤマスターは良く使われているオフ車の物。リザーバータンクが極端に小さいのでパッドが減るとフルード不足になりがちです。今回はパッドが減っていたのにフルードが満タンに入っているので補充されたのでしょうか。今後もマメに点検し、フルードが減っていたら補充してください。

エキゾーストフランジのところはスタッドボルトではなくボルトに変更されています。ボルトにするとマフラーの脱着はし易くなる場合がありますが、ヘッド側の雌ネジを痛める確率が高くなるので注意が必要です。こちらは8本とも緩かったので増し締めしましたが、最終的にスタッドボルトに変更することになりました。

オイルクーラーホースは横出しです。4番のエキパイとホースが接触しそうですね。

ホースが揺れるとエキパイと当たるので、きちんとクリアランスを確保しましょう。ステンレシュメッシュホースの内部はゴムホースなので、エキパイと接触させてはいけません。

タイラップの固縛を追加し、クリアランスを確保します。

油温センサーのハーネスが3番4番エキパイの間を通してあり、巻いてあるスパイラルチューブは熱で変形しています。ハーネスをここに通す必要性は特に無いので、エンジンの後ろ回しにルートを変更します。


ハンドルクランプのボルトが緩かったので増し締めしましたが、共締めしてあるサブメーターステーの固定がしっかりできません。

よくみるとクランプの左右とも隙間が前後均等ではなく偏っていました。これでは強く固定できないので隙間を均等にして締め直します。


ちなみに先ほど前述のフロントアクスルクランプはこれとは違った構造で、クランプの片側を密着させ隙間は反対側にのみあるように組み付けます。1000Jのハンドルクランプも同じ構造です。ハンドルやアクスルなどパイプ状のもののクランプには2種類あるので、よく形状を見ては区別して対応しましょう。

右のステップペグは回ってしまいます。可倒式なので回り過ぎると下に折れるので危険ですね。増し締めしたいところですが、このままではナットにスパナが掛けられず、サイレンサーのステーと共締めで整備性が非常に悪くなっています。なのでサイレンサーステーはステップと独立するものを新たに製作し、この辺りの整備性を改善することにしました。

左のステップペグはボルト貫通方式だったので外側から増し締めします。

サイドスタンドの内側にあるロックナットは、緩んで脱落寸前でした。これは良く見かけます。この車両の場合はボルトを規定トルクで締るとスタンドの動きが渋くなるので、ロックナットをうまく使ってちょうどいい位置で締め付けます。

クラッチレバーは遊びが全く無いのでレリーズの遊びを点検します。

レリーズの遊びはほぼゼロだったので適正値に修正します。ここはクラッチ板の摩耗によってクリアランスが狭くなってくるので、定期的なクリアランス確保の調整が必要な所です。

レバーはレバー比が大きいタイプが付いているので、クリアランスは確保しますが最小限にしておきます。走行中出先でクラッチの切れが悪くなったらアジャスターで調整し遊びを減らしてください。但し、帰宅後は必ず元に位置に戻さないと冷間始動直後にクラッチ滑りの原因となるので要注意。

プラグキャップは全て長いタイプに変更されています。内部は柔軟ではなく固いので、万が一立ちごけして地面で押されてプラグを折ってしまうことも考えられます。出先で走行不能にならないよう、ここはコンパクトなキャップに変更します。

キャッチタンクから出るブリーザーホースが潰れています。温間時はホースが柔らかくなって更に潰れると思います。ホースが潰れてクランクケース内圧が上がってしまった場合、クラッチカバーにあるオイルレベルゲージのガラス窓が内圧で押し出され、大量にオイル漏れした例が実際にあります。ブリーザーホースは決して閉塞させてはいけません。ここはホース内にスプリングコイルを挿入して潰れ防止を図ろうと思います。


