Z1B N.Y様 ハンドル切れ角縮小とリヤウインカーとタイヤの干渉対策

 

ヨシムラのテンプメーターが点いたり消えたりするので調べてみると、内蔵電池の消耗でした。交換後は正常です。車両から電源を取っていますが、それはバックライトとIG連動の為だけで、全てのデジタル表示は内蔵電池の電力で行っており、1年くらいで消耗します。異常がでたら先ず電池切れを疑ってください。

 

ステム交換後、右だけタンクとヘッドライトステーが干渉するので、フレーム側のストッパーに溶接盛りして切れ角を減らします。

 

 

これで3ミリほどクリアランスが確保できました。

 

溶接個所はタッチアップしておきます。

 

続いてリヤウインカーステーとタイヤの干渉対策です。現状ではリヤショックがフルストロークすると、ウインカーステーのネジとタイヤが干渉します。現に、リヤタイヤの両側には線状の傷が1周入っています。特に右側は、転倒でステーが内側に曲がっているので修正は必須です。

 

ステーを内側からボルトで止めるタイプに変更します。

 

ステーの変形はジャッキで広げて修正します。

 

修正後、取り付けてみるとタイヤサイドとほぼ同じ位置です。もう少し追い込んだ方がいいでしょう。

 

使用するワッシャー類を最少にし、更にボルトを薄く削ります。

 

これで5ミリほどクリアランスが確保できました。

 

リヤ周りを復元します。

 

今回の作業はこれで終了です。次回、ワイセコピストンキットとボーリング済みシリンダーのセットが入荷したら改めてエンジンを分解して交換します。それまでは深いスカッフのあるシリンダーをいたわりながら走行してください。