エンジン修理の続きです。

ヘッドはカーボン堆積が多いので分解洗浄します。
先ずはカムホルダーのトルクチェック。

燃焼室にはかなりの厚さでカーボンが堆積しています。

この状態だと、実際の圧縮比も上がっていたことでしょう。
でも、バルブシートはだいぶ傷んでいるのでリークも多かったと思われます。

ガスケットリムーバーとワイヤーブラシでカーボンを落とします。

洗浄とリムーバー塗布を繰り返し、頑固なカーボンを落としていきます。

カーボンのみほとんど取れました。

続いてバルブのカーボンを落とします。

こちらはサンドペーパーのみで大丈夫。

バルブシートをよく見てみます。

エキゾースト側は、カーボンの噛みこみによる圧痕が多数付いています。

拡大するとこんな感じ。4気筒とも同様です。

バルブコンパウンドを使って擦り合わせします。

擦り合わせ後はこちら。

当たり幅は余り広がっていないので、これでシール性も回復するでしょう。

ステムシールを新品交換し、バルブを組み込みます。

腰上を組み立てます。
ピストンは中古のワイセコφ70ミリ、ピストンリングは新品です。

シリンダーを挿入します。

ヘッドガスケットは少し薄めの0.9ミリのメタルです。アイドラー類は純正。

カムはお持ち込みのヨシムラST-1を組み込みます。
カムスプロケはZ1用の30Tなので、Mk2クランク用のアジャスタブルタイプに変更します。
カムスプロケボルトも新品を使います。

カムを組み込みます。

テンショナーはオーナーさんご指定のPAMS製オートタイプを使います。

形も内部構造も純正と同等です。

スパナでクランキングしてスムーズに回るか確認します。



