Z1000J1 充電系統の修理 レギュレーター線の損傷 [U.T様]

ナイトツーリング先で急にバッテリーが上がってしまったとのこと。かろうじてバッテリーをジャンプして始動できるので、日中にご来店いただきました。

 

バッテリーは充電すれば走れるので、バッテリーのトラブルではなさそう。充電系統の配線を点検すると、カプラー部分が溶損しています。J系ではよくある不具合です。

 

レギュレーターに繋がる部分も同様に溶損しています。

 

溶損しているサブハーネスを外します。

 

端子の腐食から抵抗熱で溶損したのでしょうか。5年前にコンプリートで販売した車両で、その際、メインハーネスなど電装系は新品を取り付けていました。屋外にシートを被せての保管とのことで、この辺は早期にトラブルとなるようです。

 

少し痛んだメインハーネス側も切断し、端子とカプラーを新品交換します。

 

交換したカプラーには、防湿グリースを塗布しておきます。

 

スプロケカバー内の配線も点検しておきます。

 

ステーターコイルからの配線は、ギボシの部分が痛んでいました。こちらも腐食からくる抵抗熱で被覆が硬化したり一部溶けています。こちらもよくある現象です。

 

配線を少し切り詰め、ギボシを新品交換します。

 

これでまたしばらくは大丈夫でしょう。

 

スプロケカバーを復元します。

 

元通り発電するようになったので、レギュレーター本体は無事のようです。