Z1R1 N.M様 フォークオーバーホール

 

分解点検を進めます。

 

外したフォークはオーバーホールとアウターのポリッシュをします。

 

左のライトステーの欠けですが、曲がりは修正できたので欠けた部分をアルミ板で切り出し、溶接して復元します。

 

溶接後はこちら。

 

塗装して修正完了です。

 

外したついでにアッパーステムも塗装しまう。

 

ロアステムを外します。ベアリングはクリック感が出ていました。入っていたのはノーマルベアリングです。

 

上下アウターレースを外します。

 

ハンドルロックはカギが無くなっており、交換するのでドリルで揉んで外します。

 

ロアステムも錆びているのでベアリング交換前に塗装します。

 

ステムベアリングは新しくテーパーローラーに交換します。アウターレースを圧入しますが、アッパー側は深さに要注意。たいていはフレームの面より奥まで入るのでここで止めてはいけません。

 

治具を使って更に突き当たるまで圧入します。

 

奥まで入るとこんな感じ。概ね0.5ミリほど面より下がるので注意が必要です。

 

ロア側はかなり奥まで入るので治具を使ってお圧入します。

 

圧入後はこんな感じ。

 

ベアリングにはグリスをしっかり充填します。

 

塗装したロアステムにベアリングを圧入します。

 

テーパーローラーは純正のダストシールが適合しないので、いつものようにタンクキャップのパッキンを流用します。

 

取り付けるとこんな感じ。ジャストフィット。

 

ステムを復元します。

 

フォークを分解点検します。インナーにサビやキズはありますが、摺動部分ではないので良しとします。

 

アウターは、クリア塗装の下側で腐食しているので、塗装を剥がしてポリッシュ仕上げにします。

 

リムーバーを塗り、純正のクリア塗装を剥がします。

 

ポリッシュ後はこちら。

 

曲がりも無く良好なので、消耗品を交換して組み立てます。

 

組み立て後はこちら。

 

規定よりやや多めにフォークオイルを入れます。

 

既定の油面まで吸い取ってレベルを合わせます。

 

完成したフォークを取り付けます。

 

ライトステーの修理痕はこんな感じ。

 

フロントホイールを仮組します。

 

続いてリヤ周りへ。スイングアームを外して点検します。

 

リヤショックはオイル漏れしているので要交換です。

 

スイングアームピボットは、比較的良好です。

 

チェーン側のベアリングは問題無し。

 

右側はやや錆びているところもありますが、負担の少ない方なのでグリスアップで対応します。

 

スイングアームはバッテリー液によると思われる腐食が多いので、大まかにサビを落として研磨します。

 

全体を軽く塗装しておきます。