旧車パーツリストのご紹介 Z1 Z1000 Z1R Z1000J POLICE など

 

日本のカワサキホームページでは、1984年以前のモデルは掲載されていませんが、もっと古いモデルでもネット検索可能なカワサキ旧車のパーツリストサイトをひとつご紹介します。部品番号調べや部品構成の把握に便利です。製本された旧車の純正パーツリスト本は今となってはなかなか入手困難ですが、海外のサイトではこれ以外にもネットにアップロードされたものを稀に見かけることがあります。全ての車種というわけにはいきませんが、近い車種ならだいぶ参考にはなるでしょう。

カワサキUSA

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Z1

 

Z1R

 

KZ1000-J1

 

各図をクリックすると詳細図とパーツリストに飛びます。

 

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Z750FX1 E.M様 エンジン腰上組み立て

 

エンジン組み立ての続きです。クランクケース上部のブローバイカバー内部の部品を取り付けます。反対方向に向いた2対の黒いゴムのダクトからブローバイガスが出る構造で、オイルミスト交じりのガスをこの円筒形のカバー内で回転させ、ガス中のオイルミストを遠心分離する仕組みになっています。気液分離後のオイルは、カバー内面から下に流れ、クランクケースへと戻っていきます。当時のカワサキ技術者のこだわりが感じられる部分です。車のレース車両では同様の装置が見られたりしますが、この後の生産車ではほとんど採用されていないと思います。

 

ブローバイカバーを取り付けます。他車流用だったフィラーキャップも純正新品に交換しました。部品番号は 16115-1062 です。今でも買えるので傷んでいる場合は新品交換をお勧めします。因みにJ系エンジンにも適合します。

 

ドライブチェーンで削れていたミッションカバーは、ヤフオクで見つけたキズの無い物(右側)に交換します。

 

スターターモーターのケーブルは、あちこち補修の痕があるので交換します。

 

ケーブルと、端子、カバーを新品交換します。マグネットスイッチを移設するので、ケーブルの反対側は後で長さを決めて作ります。

 

ミッションカバーとスターターモーターを取り付けます。

 

既存のピストンはヨシムラ製860cc仕様、ボアはφ69ミリです。取り付け後走行距離も短いとのことで、ピストンリングの摩耗も少な目。カーボンを落として継続使用します。

 

カーボンを落とし後はこちら。

 

シリンダーはフィン欠けが3ヶ所有ったので塗装と同時に修理しました。

 

塗装後のシリンダーはこちら。内面には少しスカッフがあるので修正します。

 

1000番程度の耐水ペーパーでぼかす様に均しておきます。

 

M6の雌ネジは分解時に片側のトルク抜けを確認済みでした。

 

トルク抜けしていた方はヘリサートを入れておきます。

  

シリンダー前側にカムチェーンガイドを取り付けます。

 

ピストンをエンジンにセットします。

 

カムチェーンローラーとベースガスケットをセットします。

 

シリンダー内面にオイルを塗布します。

 

シリンダーを挿入し、カムチェーンアイドラとテンショナーローラー、センターOリング、左右のダウエルピンをセットします。

 

ヘッドガスケットをセットします。

 

続いてヘッドをアッセンブリーします。

 

カーボンを落として洗浄したバルブを組み付けます。ヘッドは過去にガイド交換などメンテされていました。今回交換するのはエキゾーストスタッドとバルブシールのみで、あとは継続使用します。

 

この3角の模様は錆びで窪んだ痕です。過去に面研もされていますが、取り切れなかったものです。

 

ここはガスケットのシール部分ではないので、圧縮漏れなどには影響ありません。このまま組み付けます。

 

既存のカムメタルです。キズなどが多いので全数新品交換します。

  

カムチェーンガイドローラーの片方は、内側カラーとダンパーラバーの剥離があったので、念のため2個とも新品交換します。テンショナーローラーは状態がいいので継続使用します。

 

ヘッドを取り付けます。

 

オイルクーラの取出しです。既存の物をウエットブラストしてレストアしました。Oリングが入るスペースが加工されていなかったので、口元を大きく面取りしてOリングが収まるようにします。

 

カムを取り付けます。エンジン完成までもうすぐです。

Z750FX1 E.M様 エンジン腰下車載 スケルトンクラッチカバー取り付け

 

エンジンの腰下が組み上がったところで車載します。

  

エンジンはASSYで90kgほどありますが、まだ比較的軽い腰下までの状態で作業の工程上可能なら先に車載します。軽くて小さいこの状態なら、一人でも持ち上げられる重さなので楽に積み込みできます。

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