前回のカスタムで、キャブはTMRからCRに変更していましたが、今回は元のTMRに戻すことになりました。

前回まで使っていたTMRに、追加でロングアイドルアジャスターを取り付けます。

付属のスプリングと一緒に組み込みますが、スロットル全閉付近でスプリングに遊びができてしまいます。

画像のスプリング上側に2ミリほどの遊びがあります。このスプリングは走行中にアジャスターネジが振動で回ってしまわないようにテンションをかけておくためにあります。一定以上縮めた状態で使わないといけません。

ネジの外径は約φ4.9ミリあります。根元の段差は極僅か。5ミリの汎用ワッシャーやスペーサーは内径が5.5ミリほどあるので使えません。

そこで、5ミリのナットの内径を5ミリのドリルで揉んでスペーサーを作ります。ナットの高さが4ミリなので、ちょうどいい厚さです。

取り付けるとこんな感じ。想定するアイドリング状態で、スプリングの潰れはこのくらいです。

付いていたフューエルフィルターは内径が4ミリの物。大型車には小さすぎるので大きなものに交換します。

既存のCR33を外します。

TMRを取り付けます。フューエルホースとフィルターはこんな感じ。


キャブセッティングに向かいます。

先ずはガレージ周辺でスロットル低開度をセッティングします。

アイドリングと発進については、パイロットスクリューで調整します。今回は2回転戻しがベストでした。

続いてメインジェットの確認のため高速道へ。

スロットル全開の6000~7000rpmでバラつくので、メインジェットを交換します。

今日は真夏のような天気。アスファルト上の気温は30℃くらいありそうです。エンジン油温も100℃ほど、やけどしそうな状況でのジェット交換です。

フロートチャンバーから抜くガソリンは、いらなくなったプラのパッケージで受けると便利です。このままタンクに戻せます。

バラツキはリッチなようなので、メインジェットは小さくします。

再び高速道へ。

セッティングが決まり、ガレージに戻ります。ちなみにスロットル開度がわかり易いよう、このようにマークを付けてセッティングします。

メインジェットはスロットル全開で数秒間は連続で評価します。

今回、最終的に7/8開度付近のみ少々バラツキが残りましたが、ここはほとんど使わないで走れるので、ライダーの方でカバーしてください。スロットル全開では気持ちよく回ります。
