Z1100B2 U.S様 新規登録 エンジン職権打刻

 

数年前から始まった新規車両のお越し作業ですが、ようやく登録の日までこぎつけました。車両は1982年のヨーロッパ仕様Z1100-B2です。エンジンは塗装も含めてフルレストアの1135cc化済。その他の組み立てはオーナーさん自ら行ったものです。登録もオーナーさん同伴で行きました。エンジンがちょっと変わった仕様なので事前審査はかなり難航しました。

 

検査当日が仮ナンバーでの初走行。自走で最寄りのヘッドライトテスター屋さんに向かいましたが、その過程でスピードメーターとオドメーターが不動と解り、急遽用意しておいたチェック用のスペアと交換します。スピードメーターの信号はオドメーターを介して繋がっているため、スピードメーターが不動の場合の原因は、センサー、オドメーター、スピードメーターの3ヶ所を疑う必要があります。

 

その後のチェック走行でオドメーターとスピードメーターは動いたので、センサーは大丈夫で壊れていたのはオドメーターかスピードメーターのどちらかのようです。

  

このあと検査ラインを通り無事に合格。そのあとゼロ番コースで重量測定と登録のための写真撮影、それからエンジン型式の職権打刻を行って、晴れてナンバーが交付されました。今回エンジン型式が職権打刻となったいきさつは次の通りです。

エンジンは3基位からの寄せ集めから程度のいい部品で仕立てたので、クランクケースはZ1000J、腰上はZ1100B2という組み合わせです。この上下組み合わせたエンジンだと、諸元表がZ1000J用もZ1100-B2用も使えないとのこと、追加で実測性能データーの提出を指示されたので手続きはかなり大変でした。この場合、エンジン型式は職権打刻となるようです。因みにフレーム番号は職権打刻とはならずにオリジナルのままです。元のエンジン型式刻印は消さずにそのままでいいとのことでした。

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