Z1000J2 U.S様 ワークスS1仕様 KYB38Rカヤバフォークの延長キット取り付け

 ノーマルよりやや短いPMCカヤバのフォーク、KYB38Rの延長キットを特注しました。製作はフォーク延長キットでおなじみのアカホリエンジンサービス(旧 ウイニングラン)さんです。既に製作実績があったので、今回は長さだけ最短の30ミリに指定して製作していただきました。カヤバのノーマルキャップをそのまま使うタイプに仕上げてあり、エア圧とプリロード調整が可能です。

 

現状は、ノーマルより15ミリほど短いフォーク長のせいか、フロントがやや低めで、チェック走行の際にフロントフェンダーとオイルクーラーブラケットの接触がありました。峠道下りのフルブレーキング+ギャップ乗り越えの際に若干当たります。サーキットでのバンク角確保にも有効なので、フォーク延長となりました。

 

フロントをアップしてフォークのトップキャップを外します。KYB38Rはご覧のようにエアとプリロード調整ができるトップキャップです。

 

延長キットの内容はこちら。今回の延長代は30ミリ仕様です。

 

上側は元のキャップが付くようにインナーチューブと同じ形状をしています。

 

こちらはインナーチューブにねじ込む方です。ネジはM30のピッチ1.0ですね。

 

こちらはプリロード調整用のプランジャーを延長するロッドです。プランジャー中心穴でエアが通じる構造なので、ロッド側面にエア通路を追加工しました。

 

延長ロッドを仮組するとこんな感じ。

 

延長キットと元のトップキャップをアッセンブリーするとこんな感じ。

 

延長キットをフォークに取り付けます。

  

エア圧はとりあえず0.5kg/cm2に設定。このあとフォークの延長代は15ミリに設定。

 

リヤははじめからやや高めにしてあるので、フロントが少し上がって前後のバランスが整いました。今後、ハンドリングの面からもフロント車高を煮詰めていきます。