Z1100B2 M.H様 ヘッド組み立て

バルブをボール盤にくわえて、カーボンを落とします。

 

鏡を置いて、裏側も確認しながら行います。

 

バルブのカーボン落としが済んだら、バルブコンパウンドを付けてバルブシートをラッピングします。

 

バルブ周りの清掃が終了しました。

 

カムホルダーのネジ山はまだトルクが掛かる状態ですが、

J系ヘッドはネジが傷みやすいので予めヘリサートを挿入することにしました。

先ず、下穴を開けます。

 

ヘリサートタップを立てます。

 

ヘリサートを全数挿入します。

 

エキゾーストスタッドのネジは1ヶ所ヘリサートで修理されていましたが、

ヘリサートが飛び出しているので修理します。

 

ヘリサートを外してみると、ネジ山は浅く、周りにクラックが入っています。

 

掘り進んでいくと折れ込んだスタッドの破片も出てきました。

 

溶接で再生するので、更に掘り込みます。

 

ヘッドが歪まないよう、少しずつ溶接で盛っていきます。

 

周りを削って形を整えます。

 

ネジ穴を再生します。

 

スタッドを新品交換して完成です。

 

ヘリサートを入れたカムホルダーネジのトルクの掛かり具合を確認しておきます。

これでヘッドの修正は完了です。

 

ステムシールは耐熱性の高いバイトン製を使います。

 

バルブを取り付けます。

 

エンジンにヘッドを取り付けます。