ヨシムラST-L1カムの組み込みが終わりました。残りの作業を進めます。

オイルキャッチタンクが無くなったので、キャブ後方隔壁を取り付けます。リヤブレーキのリザーバーホースがあるので逃げも作りました。

隔壁を取り付けるとこんな感じ。リヤタイヤで巻き上げた小石や砂がファンネルに入るのを防止できるので、ファンネル車には必須のアイテムです。

2次空気のカバー入荷したので取り付けます。


タコギヤ部分からのオイル漏れ修理で、Oリングとオイルシールを交換します。タコギヤのハウジングは社外品のOリング2本仕様です。Oリングは耐油性の高いNBR(ニトリルゴム)製の汎用品を使います。

左が純正のOリング。社外品の2本仕様はOリングがかなり細いのでヘタリが早く、オイル漏れ対策としてはあまり効果がありません。

新しいオイルシールとOリングをセットします。オレンジのガスケットは純正で使われているので、このガスケットも付けた方がオイル漏れは多少少なくなります。


続いてイグニッションコイルのステーが折れているとのことで交換します。ウオタニSP2コイルのステーはよく折れます。応力集中するこの形状に問題があるので、厚みを増やすなどの対策を望みます。

新しいステーで取り付けます。

続いてキャブ後方隔壁とセットの90°ブローバイホースを取り付けます。

取り付けるとこんな感じ。このホースはもう生産終了なので在庫は残りわずかです。

ブローバイホースの出口はそのまま真下へ。リヤタイヤにかからないよう左側にオフセットさせておきます。

ドライブチェーンのガイドローラーはかなりアライメントがズレているようです。

オフセットスペーサーの位置を入れ替えて、アライメントをチェーンに合わせます。高さも一番上だったものを一番下にします。

修正後はこちら。ほぼチェーンのセンターに合いました。

ローラーの高さ設定はチェーンがフレームに接触しなければいいので、ローラーの耐久性を考えると普段はできるだけチェーンと接触しないように低くセットします。但し、トラススイングアームなどの場合はトラス部分への干渉対策もあるのでスイングアームに合わせてセットします。

チェーンをよく見るとチェーン引きの位置が左右で結構ズレていました。左はメモリの前から4番目に一致。

右は4番目の2ミリほど手前にあります。この状態だとリヤタイヤは少し左に向いていることになりますね。

原因はタイヤにあるようです。スイングアームはノーマルのワイド加工のようですが、ダンロップの今のタイヤ、Q5A 150/70-18とのクリアランスが左右ともギリギリです。タイヤを真っ直ぐにすると右側に干渉するようです。

チェンジリンクにも前側のロッドエンドに大きなガタがあります。

リンクと一体のロッドエンドなので他車部品の流用と思われます。リンクごと交換するか、ロッドエンドをピロボールに交換するといいでしょう。

フロントスプロケのナットに違和感があったので触ってみると、手で軽く動いてしまいます。緩んでいるようですが、ロックワッシャーがあるので幸い脱落は免れています。

スプロケカバーを外します。

スプロケナットの緩みはこんな感じです。締まっていないので、スプロケはガタガタで、スプラインも摩耗が進んでいると思われます。
チェーンも交換するので外します。カシメジョイント部分で切断しましたが、Oリングが入っていません。

リンクを抜いてみると、内側のOリングは入っていました。

チェーンを外します。


リヤスプロケのナットも薄型なのでNGです。薄型ナットは標準のナットに比べて許容トルクがかなり低いので、ここの必要トルクで締め付けるのには適しません。ここに薄型ナットを使っている車両をよく見かけますが、緩む恐れがあるので要注意です。この車両の場合はボルトの長さもギリギリなので、長いボルトと標準ナットに変更します。

フロントスプロケを外します。

スプラインには鉄の摩耗粉である赤い粉が付いています。

アウトプットシャフトもスプロケも、スプラインの摩耗が多いのでガタが多くなっています。新品スプロケとの比較動画はこちら。
そして今までの不具合よりはるかに大きな問題が発覚しました。アウトプットシャフトに大きなガタがあります。おそらくベアリングが破損していると思われます。

その動画はこちら。
修理のため、エンジンは下ろすことになりました。

