Z1000J2 A.K様 ブルサン製マフラーのフィッティング

 

ブルサン製メガホンマフラー、もともとZ系用でフレームに寄せてタイトな作りにしてあるそうで、J系だと2番3番のエキパイがフレームの横渡しのパイプに若干干渉します。そこで今回はエキパイを5ミリ前に出せるような対策アダプターをブルサンに用意していただきました。

 

下が従来品、上が対策品です。エキパイの差し込み深さを5ミリ浅くしています。

 

差し込み深さを確認するため、2番3番エキパイを1番4番フランジに刺して深さをマーキングします。黒の線は従来のアダプターの時の線です。

 

赤い線が対策アダプターでの差し込み深さ。ミリ浅くなりますが、もともと差し込み量は深いので問題無いでしょう。

 

反対側も同様に。

 

全てのエキパイを取り付けます。今度は奥まで確実に入りました。スプリングの伸び代も5ミリ増えましたが、無理なくかかるので問題ありません。

 

横渡しのパイプとのクリアランスも確保できました。

 

クリアランスをドリルを通して測ってみます。3.5ミリありました。

 

ダウンチューブとも離れすぎず、フロントフェンダーとの干渉も問題無いでしょう。

 

エキパイ周りのフィッティングはこれでOKです。

 

その他今回使用する小部品を作っていきます。鉄やアルミの棒材から必要な寸法で切り出します。

  

それぞれ機械加工します。プレートはジュラルミン板から切り出します。

 

一通りのパーツができました。

 

ペダルは溶接で組み立てます。

 

ワークスバックステップを仮組します。

  

フレーム加工の続きです。ステップのボスを位置出しします。

 

基準の位置にセットします。

 

サイレンサーを取り付け、クリアランスを確認します。

 

J系の場合はブレーキペダルとサイレンサーのクリアランスが狭いので、サイレンサーの角度などはここが上限の基準となります。各ジョイントのガタを利用して、成立することを確認します。

 

ステップのボスをフレームに溶接します。

 

パイプ材から切り出したピースでロックケーブルの穴を塞ぎます。

 

溶接します。

 

研磨します。

 

センタースタンドのステーですが、今回のマフラーレイアウトでは干渉しませんでしたが、今後のマフラー変更も考慮して外側2枚を削除しておきます。

 

削除部分を大まかに研磨しておきます。下側はエンジンを下ろしてから行います。

 

ワークスバックステップを仮付けします。

  

サイレンサーを仮付けします。

 

スイングアームを仮付けし、可動範囲で干渉しないか確認します。この状態はリヤサスがフルバンプした状態です。

 

リヤマスターとのクリアランスも大丈夫。