デモ車Z1000J#21 転倒後初めての分解点検

 

昨年10月5日の筑波サーキット最終コーナーでの転倒から5ヵ月余り。転倒で痛めた右肩の調子もだいぶ戻ってきたところで分解点検します。

 

タンクはスロットルケーブルガイドなどが当たって右側が少しへこんでいます。

 

外装を外します。

 

メーター周りに残る土や小石をエアブローします。

 

メーター周りを分解します。FRPライトケースは割れていないようですが少し変形しています。

 

半割れ加工してバンド止めしてあったヘッドライトステーは、ステーが少し曲がっていますが十分直せるレベルです。

 

純正のメーターステーも大きく曲がっています。

 

オドメーターのケースも割れています。

  

メーターステーを曲げ直します。

 

大体修正できました。根元は溶接で補強してありましたがまたクラックが入ってしまいました。再度溶接すれば大丈夫でしょう。

 

砂利を吸い込んだキャブを外します。

 

右に転倒したので、3番4番にグラベルが。

 

ボアの中まで入っていますが、スロットルはスムーズに動きます。噛み込んではいないようです。

 

エンジン側も点検します。こちらにはグラベルが進入した形跡はありません。

 

インテークポートも点検します。

 

ポート内もきれいなので、エンジン本体は大丈夫なようです。

 

パルシングカバー内はグラベルが大量に進入していましたが、内部の破損は無いようです。

 

インナーチューブは目視で明らかに曲がっているのがわかります。S1ステムもわずかですが曲がっています。

 

フロントホイールを外します。ホイールやローターに大きなダメージは無いようです。

 

フロントフェンダーはステーが大きく曲がっていますが、本体はわりと大丈夫な感じ。

 

ステーの曲がりをバイスを使って修正します。

 

大方修正できました。これで使えそうです。

 

フォークを外します。

 

ステムの曲がり確認のため、曲がりの無い別のインナーチューブを仮組します。

  

インナーチューブを上げていくと、アッパーステムの穴とは少しズレているのがわかります。横から見ると左右のチューブが並行でないこともわかります。S1ステムは少し曲がっていますね。

 

チューブをアッパーステムに差し込みますが、やや抵抗があるものの、一応刺さります。乗ってみて問題無ければ良しとしましょう。

 

とりあえず分解しないでインナーチューブの曲がりを計測します。

 

左は振れで0.1ミリ程度。右は大きく曲がっており振れで0.6ミリほど。

 

振れの大きな右側だけ修正します。

 

振れが0.1ミリになったので、とりあえず良しとしましょう。