Z1000R2 S.T様 ヘッドカバーのオイル漏れ修理

  

ヘッドカバーのオイル漏れを修理します。

 

現状は左前の1ヵ所のみ漏れています。

 

タンクを外します。タンクのダンパーが正しい位置についていませんね。これは後で修正します。

 

ヘッドカバーを外します。

 

カムプラグを外します。漏れていたか所は液体ガスケットが剥離してオイルが通過していたようです。

 

他の3カ所は液体ガスケットの剥離がないので乾いた状態です。

 

開けたついでにバルブクリアランスを計測します。全て規定値内なので調整は必要ありませんでした。

 

新しいカムプラグは、仕様の前に入念に脱脂します。

 

何回も新しいウエスで拭きます。

 

エンジン側もきれいにしてよく脱脂します。

 

液体ガスケットは薄く塗れば大丈夫。多くてもはみ出すだけなので適量で。

 

カムプラグをセットします。

 

純正ガスケットを使用します。

 

ヘッドカバーを取り付けます。

 

サイドの長いボルトは50ミリで少し寸足らずでした。ノーマルは52ミリですが、交換するなら55ミリを使用してください。雌ネジがアルミなので、少しでも長くボルトが掛かっていた方がネジをなめる心配が減ります。

 

ボルトを乗せるとこんな感じ。おおよそボルト径の2倍以上ねじ込まれるように設計されています。雌ネジがアルミの場合は2D(直径の2倍)以上ネジが掛かることが必須です。

 

締め過ぎないようにできるだけトルクレンチを使います。

 

スパークプラグもトルク管理が必須です。長期にわたり何回も脱着するところなので、今以上にネジを痛めないように。

 

はみ出した液体ガスケットは拭き取っておきます。

 

イグニッションコイルを復元します。コードのナンバリングは右から1・2・3.4とふってありましたが、マニュアルだと左が1番としているので、一般的に左から1・2・3・4となります。

 

タンクのダンパーはこの位置が正解です。タンクの重量はガソリン満タンだと20kgほどになるので、リヤの差し込み部分のダンパー1点指示は、タンクのクラックに繋がるので危険です。重量は分散して支えましょう。

 

このダンパーの向きも前後逆です。

 

この向きが正解。