Z1000Mk2 S.K様 シビエ取り付けとヘッドの分解点検

 暗いヘッドライトは定番のシビエに交換となりました。

 

合わせてヘッドライトリレーも追加します。これで現行バイク並みに明るくなります。

 

レンズを組み替え、シビエを取り付けます。新品のレンズはきれいで気持ちいですね。

  

光量も十分で、車検も問題ありません。

 

続いてエンジン整備の続きです。ヘッドを分解点検します。

 

1番エキゾーストのリフターホールです。かなり深い傷があります。過去にシムでも割って破片を挟み込んだのでしょうか。現状は特に異物は見当たりません。

 

ステムシールは7個しか付いていませんでした。

 

2番エキゾーストのステムシールが無くなっています。

 

奥にはシールのリングが落ちていたので、当初は付いていたのでしょうか。脱落して粉砕し、オイルとともに流れていった模様です。

 

カムホルダーネジでトルク抜けしていたところはヘリサート加工します。

 

ヘリサートタップでネジ切りしたら、2Dの長さのヘリサートを挿入します。上の2個は押し込み用で、ヘッドに付くのは先の1個だけです。

 

ヘリサートを入れたらトルクが掛かるかチェックします。他15ヵ所は、今のところヘリサート無しで大丈夫のようです。

 

燃焼室のカーボンはやや多め。バルブシートは当たり幅も比較的狭く、酷くは痛んでいません。

 

2番エキゾーストポート内のバルブガイド周辺がオイルで濡れていましたが、これはステムシールが付いていなかったところなので、それが原因のようです。

 

バルブは消耗がそれほど多くないので継続使用します。

 

カーボンの堆積は少な目です。

 

ボール盤に咥えてカーボンを落とすとこんな感じ。

 

燃焼室とポートのカーボンも落としました。

 

1番エキゾーストのリフターホール、傷は深いようですが修理する方法はありません。

 

バルブガイドのガタは概ねOKです。

 

2番と3番の燃焼室にクラックがあります。

 

インテークとエキゾーストのバルブシートが接近する部分にクラックがあります。

 

3番も同様にクラックがあります。プラグホールにはよくクラックが入りますが、この部分は比較的稀ですね。修理はほぼ不可能ですが、通常使用なら今後も特に問題無いでしょう。

カワサキからZ1用の新品ヘッドがリリースされています。Mk2にも手直しして流用は可能なので、修理よりも新品ヘッドへの交換の方がお勧めです。手に入る内にストックを。