Z1000J2 U.S様 ワークスS1仕様 外装塗装完成・取り付け

  

今年の3月にオールペイントを依頼した外装セットが、約半年かかってようやく完成しました。最近は塗装屋さんも大変多忙のようです。

 

車両の方は完成していましたが、外装交換のため再度ご来店いただきました。

 

スピードメーターは高速走行中の針の振れが大きいので、お持ち込みの別のメーターに交換します。

 

お持ち込みのメーターは動作未確認とのこと。配線とカプラーが痛んでいるので修理してから取り付けます。

スピードセンサーはミッションのアウトプットシャフト側に設置しています。

 

センサーの取り付けを外し、電動ドライバーで疑似信号を与えて取り付け前に動作チェックします。ここではメーターは安定して動きます。実際に走行するとどうなるでしょうか。

 

タンクはZ1000-J1をベースにS1仕様にしたものです。コックをM22ネジタイプにて後方寄りに移設しています。キャブとの干渉も楽になり、ガソリンが最後の方まで残さず使えるようになります。これはレースでは搭載燃料を最低限にでき、軽量化に大きく貢献します。

 

燃料センサーの取付穴は、サービスホールとして残してあります。普段は使わないのでプレートとOリングで塞いでおきます。

 

純正コックはなかなかいいのもが見つからないので、暫定でピンゲルを使用します。型番は1311-CHです。

 

タンク底面側の準備ができました。

 

タンクを車体に取り付けます。コックはキャブの後ろ側に位置します。

 

S1ブリーザーですが、一般使用上はキャップ内臓のブリーザーで十分機能するので、ゴム板を仕込んで塞いでおきます。これにより燃料の逆流を防止し、チェックバルブは不要となります。

 

ゴム板を入れたところ。

 

ナイロンのニップルとダミーのホースを取り付けます。キャップはデッドストックの純正メッキ仕様を使用。

 

テールカウルも分解して交換します。

 

車両に取り付けて向きなどを微調整します。

 

スクリーンのモールは純正品がなかなか手に入らないので、今回は対候性のあるCNRゴム板で製作します。

 

 

カウルステーはPMC製を使用。スクリーンは純正形状でクリアのアクリポイント製を使用。材質は強度の低いアクリルではなく、透明樹脂中最強クラスのポリカーボネートです。

 

既存の社外品ロアーブラケットは角度が合っていないので修正して使いますが、PMCは改良されてちょうどいい角度になりましたね。

 

ブラケットとスクリーンを止めるナットは純正品が無いので、アルミの6角棒から削り出します。

 

フロントカウルを装着。フロントフェンダーは弊社FRP製を装着予定ですが、塗装完成までもう少しかかるので後日取り付けます。

 

コックピットはこんな眺めです。

 

これでほぼ完成です。サーキット走行も始められるとのことで楽しみです。