Z750FX1 T.K様 カム周りの分解点検

  

先日のエンジンオイル交換の際、ゴムの小粒が多数出てきたので、カムチェーンガイドの損傷などが無いか念のためカム周りを分解点検します。

 

スパークプラグを外し、レンチで正逆転してみます。バックラッシュは無いので、カムチェーンテンショナーは正常に機能しているようです。

 

ヘッドカバーを外します。トップアイドラーは特に異常無し。ダンパーのラバーが少し削れている程度です。カムはWEBの119と118です。

 

バルブクリアランスを計測します。1ヶ所はやや狭く、他は概ね規定値です。

 

カムホルダーネジのトルクをチェックします。全て問題ありません。

 

カムを外します。

 

内視鏡なども使い、カムチェーントンネル内を点検します。

 

フロント側のカムチェーンガイドです。やや摩耗していますが特に問題ありません。

 

後ろ側のテンショナーローラーです。レーシングタイプを使っており、回転もスムーズで問題ありません。

 

下の真ん中にあるガイドローラーです。こちらもやや摩耗していますが、特に問題ありません。エンジンオイル中にあったゴム片は、過去の修理の際にカムチェーンローラーのダンパーから生じた破片残りと思われます。

 

ついでにシリンダーも内視します。

 

4気筒ともこんな感じできれいな状態です。ピストンヘッドのカーボン堆積も、ストリート車としてはまだまだ少ない方でしょう。

 

インテークバルブです。4気筒とも同様で、オイル下がりも特に無いようです。

 

エキゾーストバルブです。こちらも4気筒同様で、オイル下がりは見られません。

 

カムメタルはだいぶ消耗していたのでこの機会に全数交換します。

 

トップアイドラーのダンパーとカムプラグも新品交換します。

 

バルブクリアランスを調整し、カムを組み込みバルタイをセットします。

 

スパークプラグも新品交換します。

 

エンジン始動チェックして本日は終了です。あとは走行チェックして完成の予定です。