デモ車Z1100B2 フロントフォークのポリッシュ

  

フレーム加工がほぼ終了し、これから組み立てに入ります。

 

交換するので、もとのステムベアリングアウターレースを外します。

  

下側も同様に外します。

 

新しいベアリングレースを圧入します。上側は、純正部品ならフレームと面一になります。車種は違いますが、Z系で社外のテーパーローラーベアリングにする場合は、レースの高さがやや低いので、フレームの上面より0.2ミリほどレースの方が下がります。そのまま走行すると後でレースが下がりガタがでることになるので注意が必要です。そのような車両が散見されます。

 

下側は5ミリほど奥に入ります。完全に止まるまで圧入するのがポイントです。

 

弊社のS1ステムを組み込みます。S1ステムは在庫もあるので即納できます。

 

タンクを載せ、アッパーステムとの干渉部分を確認します。ハンドル切れ角はロアステムとオイルクーラーコアのクリアランスから最大切れ角になるよう設定しましたが、タンクを上げているので、ノーマルステムの場合は左右とも干渉します。

 

干渉する部分を確認してマークします。

 

干渉する部分を少し大きめに削ります。

 

再度確認します。

 

3ミリほどのクリアランスが確保出来たことを確認し、仕上げに滑らかに研磨します。

 

塗装して逃げ加工終了です。

 

塗装が乾いたら逃げ加工したアッパーステムを取り付けます。

  

再度クリアランスを確認します。

 

フォークはイコライザーの付いたB2用は使いずらいので、ストックのJ1用に変更します。

 

J1のフォークを分解してオーバーホールします。

 

ワークス車仕様のため、アウターは塗装を剥離します。

 

塗装剥離後はこんな感じ。ノーマルでほとんどの表面は既にポリッシュされていますが、突起の隅や裏側などはポリッシュが省略されてザラザラした鋳肌も一部に残っています。

 

取付て見えるところを中心に軽くポリッシュします。右側はポリッシュ後、左はポリッシュ前です。

  

ポリッシュ完成です。