Z1R1 A.H様 スタータークラッチ交換

  

スタータークラッチが空転するので交換します。

 

ジェネレーターカバーを外します。

 

分解前に、ローターの締め付けトルクを確認します。問題無いようです。

 

ボルトを外すと、大量のネジロック剤の痕があります。

プーラー用の手前のネジ山もネジロック剤で埋まっているので、ロック剤を取り除きます。

 

プラ―をセットしてローターを外します。

 

ローターが外れました。クランクのテーパー面にもネジロック剤が塗布されていました。

 

テーパー面はきれいなようです。

 

ガスケットを剥がし、オイルストーンで面出しします。

 

ローターを裏返すと、スタータークラッチの取り付けボルト3本は、完全に緩んで浮いています。

 このまま走行を続けると、やがてボルトは破断します。今回発見できて幸いです。

 

ローター側のネジ山は無事でした。テーパー面にネジロック剤が多量に付いているのがわかり、手前のベアリング側にもはみ出しています。

 

ステーターコイルは特に問題無し。

 

グロメット部分は、一旦剥がして液体ガスケットをやり直します。

 

古い液体ガスケットを全て剥がし、完全に脱脂します。

 

スタータークラッチとギヤは傷んでいたので新品交換します。

 
 

 

新品交換部品はこの2点です。

 

スタータークラッチの取り付けボルトは、ネジロックを塗布します。

 

締め付けは規定トルクでしっかりと。

 

スターターギヤとダンパーをセットします。

 

ニードルベアリングには給油し、テーパー部は完全脱脂します。

 

ローターボルトにもネジロックを塗布します。

 

ローターボルトも規定トルクでしっかり締め付けます。

 

ジェネレーターカバーを取り付けます。

この後、始動チェックし、エンジン始動が問題無くできることを確認しました。