カムチェーンを交換するのでエンジンを全分解します。

エンジンオイルを抜きます。

手持ちのCRキャブが使えたら、とのことで送っていただきました。10年以上車両に付いたままガソリンを抜かずに放置したというCR29です。
通常は1年ほどでガソリンが揮発してガム質な成分が溜まり、各部に詰まりや固着を発生させます。こちらもスロットルバルブが固着しています。
新車で購入後、いままでずっと乗り続けてきたそうです。現在走行距離は5万キロ弱。今回エンジンから異音がするとのことで修理のご依頼です。カムチェーン関係の音のようなのです。
実際にエンジンをかけてみると、確かにカムチェーンがどこかに擦っているようなシャラシャラといった感じの音が僅かに聞こえます。
エンジン不調は古いイグニッションコイルの故障が原因だったので、点火系全体をウオタニSP2にブラッシュアップ。他に不具合が無いかチェック走行で確認します。
タイヤも前後新品なので、皮むきもしてしまいます。
点火系をウオタニSP2に変更したので試運転します。
中速軽負荷から高回転高負荷までは問題無く出力が出るようになりました。中間でのトルクもだいぶアップしています。ですが、低回転低負荷時は少しバラつく時があります。エアスクリューの戻し量は2回転と1/4、この猛暑の中、少し燃料がリッチなようです。