予約した日の朝、車検場に到着しました。ここから自走して外部のテスター屋さんに行き、ヘッドライトの光軸調整を行います。

テスター屋さんでの調整時も、高さ方向が加減ギリギリまでした調整できませんでしたが、結局検査ラインでは光軸不合格。

もう少し上向きになるよう、ステーを分解してワッシャーなどをかき集め、組み合わせを変えて改善します。

再度受験、功を奏して無事に合格しました。

ガレージ戻り、根本治療します。カウルもレンズリムを押していたのでカウルも少し前に出さないといけません。

最終的にカラーを入れてロアーステー事前に出します。フロント周りはいろいろカスタムされていますが、ノーマルフォークを使うならライトやカウルステー周りは純正が一番収まりがいいと思います。上下ステムもノーマルがお勧め。

点検整備は途中だったので残りを行います。APキャリパーのブリーザーが外側に付けられています。これだと一見便利そうですが、これでは奥側のフルードは完全には交換できません。

ブリーザーの位置を入り口と対角線上の内側に変更します。結局ブリーザーは内側にするしかないので、ほとんどの場合APキャリパーは外さないとフルード交換できません。

ダミーローターを挟んでフルード交換とエア抜きをします。

レバーのストロークがハイスロのボルトに当たって少なくなっています。

このボルトは無くてもいいので外します。

フロントブレーキ、整備終了です。

続いてリヤブレーキへ。

リヤはスズキの純正流用ですね。純正は車載状態でエア抜きできるよう、ブリーザーの位置は考えて設計されています。こちらの場合は内側にもブリーザーがあります。

片方のブリーザーにはシールテープが巻いてあります。本来不要なのですが、何か問題があるのでしょうか。今後ダイマグに換装する予定なので、その際リヤブレーキも一新しましょう。

因みにリヤローターはかなり摩耗しています。

純正はこのように厚さの限度が刻印してあります。この場合は「ミニマムティース 5.5ミリ」と読めますね。

計測すると4.4ミリ以下です。小径化したリヤローターは思いのほか良く減るので要注意。早いうちにダイマグ化しましょう。

チェック走行では低速走行や交差点で曲がる際非常に不安定でした。セルフステアが効いていない感じです。付いていたステアリングダンパーは最弱にしておきましたが、それでも悪さしていたようです。

ステアリングダンパーは機能上いいことないので外します。基本、J系にステアリングダンパーは不要と思っています。超高速でのヨーイング時には有効ですが、それ以外は自然なハンドリングを阻害する邪魔ものなのです。

フェンダーにスペーサーが入っています。ロアーステムがスパンの広いニンジャ純正になっています。アッパーはニンジャ用の社外品でしょう。ハンドルロックも効かないので、やはり上下ステムはノーマルが一番だと思います。オフセットも18インチなら50ミリが最適と思っています。

バックステップになっていますが、サイドスタンドにつま先が当たってシフトが非常にしずらいです。

根元に15ミリのスペーサーを追加して外側にオフセットさせます。サイドスタンドを修正するか、バックステップ変更をお勧めします。

フォークはノーマルです。エア圧0.5キロが標準なので加圧します。元はゼロでした。フォークのエア加圧はスプリングレートを上げるのとほぼ同じような効果があります。逆に言うと、エアが抜けているとフォークは柔らか過ぎるので、フロントがフワフワする場合は、標準のエア圧0.5キロを試してみてください。

このあとCR33のキャブセッティングをしたら完成です。