Z1000R1 M.N様 インナーチューブ組み替え

 

前回の整備で、フロントフォークのインナーチューブにキズと曲がりがあることがわかっていました。今回、ドナー用フォークが見つかったとのことで、インナーチューブのみそれと交換します。

 

フォークを外します。

 

2セットのフォークを分解します。上がドナー用のZ1000J1純正、下が現車Z1000R1から外したものです。

 

J1はφ270ミリ、R1φ280ミリとローター外径が違いますが、それぞれのキャリパーは同一です。ローター径の違いに合わせるため、フォークアウターのキャリパーブラケットの位置が変えてあります。左がJ1、右がR1です。そのため、J1フォーク丸ごとではR1に付かないので、インナーチューブのみ移植します。

 

双方を分解して点検します。

 

J1のインナーチューブを用いてR1のフォークに仕立てます。基本的に形状は同じなのでボルトオンです。スプリングは社外の強化品のようです。

 

今回交換する消耗品ははこちら。前回のフォークオーバーホール時に、その他の細かい部品は交換済です。

 

フォークを組み立てオイルを入れ、規定の油面に合わせます。

  

油面の狙いはヨーロッパ仕様のJ系で、油面は110ミリです。

 

フェンダー取り付けボルトは頭が12と13が混在していたので、新しく12ミリのステンレスフランジボルトに変更しました。

 

フロントホイールベアリングは、指では回せないほど渋いので交換します。

 

ベアリングを外します。

 

純正とは違い片面接触シールタイプに交換されていました。グリスは残っていますが、中を覗くと結構サビています。雨水や洗車の水が進入し、長期留め置きしていたと思われます。

 

今回は両側接触シールタイプのベアリングを使用します。経年で水は侵入しやすくなるので、水を使った洗車はしない方がいいと思います。

 

フロント周りを復元します。

 

合わせてエンジンオイルとフィルターを交換します。

 

フィルター下のワッシャーが無くなっていたので追加します。フィルターを外す際、フィルター側に張り付いて一緒に捨ててしまうことが多いようなのでご注意を。

 

試運転に向かいます。

 

ウインカーの点滅間隔が、左右とも早くなったり遅くなったり変化しました。リレーを交換して正常になりました。使用したリレーはスズキの純正品で、スイッチONと同時に点灯するハイレスポンスタイプです。

 

走行中にパッドとローターが擦れる音が断続的にしていました。

 

ローターには左右両面とも金属のブツが数ヵ所付いています。これはローター表面が溶けて別のところに溶着した物でよくある現象です。

 

現在、ローターもパッドも純正品です。純正パッドはフルメタルなので、ローターへの攻撃性は高いですね。

 

ブツを当て木したサンドペーパーで削り取ります。

 

ほとんど取れたところで音はかなり減りました。

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