トランポ FORD E-150 2000Wインバーター取り付け

 

トランポには500Wのインバーターを付けていますが、それを2000Wクラスにバージョンアップします。これで湯沸かしポットや電子レンジまで車内で使えるようにする計画です。

 

現在、シート下のプラケースの中にサブバッテリーシステムをひとまとめにしてあり、その外側に赤い500Wのインバーターが付いていますが、これを青い2000Wの方に交換します。出力4倍なら大きさも4倍といったところ。

 

大出力インバーターはこちら。中国メーカーLVYUAN(リョクエン)のDX-GAC2000Wです。出力は定格2000W、瞬間最大4000Wなので、ほとんどの家電は動作可能です。

  

先ずは現在のサブバッテリーシステムへの充電系統の強化から。現状は50Aのブレーカーを介して8SQのバッテリーケーブルで室内まで電源を引き込んでいます。走行充電装置のアイソレーターの出力が最大60Aということもあり、500Wのインバーターならこれでいけました。

  

今回はケーブルも22SQの大容量に強化。ブレーカーは80Aにアップします。

 

既存の8SQ電源引き込み線を外します。結構長く、5mほどあります。

 

新たに22SQのケーブルで引き直し、ブレーカーは80Aとします。

 

配線のレイアウトは、バルクヘッドを通すと面倒なので、エンジンルームから左前輪の方へ落とし、床下を通ってセカンドシート下へ続きます。

 

フレームに沿って電源線を引きます。

 

セカンドシート足元から、床を貫通させて室内へ引き込みます。横に見えるのはFFヒーターの吸排気管とマフラーです。

 

室内に引き込んだ電源線は、アンダーソンタイプのコネクターに接続。アース線は床に直結です。右側にあるのはFFヒーター本体です。

 

サブバッテリーBOX内はこんな感じ。マリン用のディープサイクルバッテリー(ACデルコ製 M31MF)とアイソレーター(大橋産業製2705 昇圧回路付き)、シガーソケットなどです。配線は長いままなのでごちゃごちゃしていますが、回路はプラスマイナスの2本だけなので至ってシンプルです。一番太い線はサブバッテリーからインバーターに繋がる線で、計算上は2000W使用時に166Aの大電流が流れます。

 

BOXをシート下に収めるとこんな感じ。BOXごと取り出せば、ポーダブル電源としても使えます。

 

配線が完成したらブレーカーのスイッチを入れます。

 

エンジン始動前の電圧はこんな感じ。左が車のバッテリーで11.6V、かなり弱っていますね。右はサブバッテリーで現在13.2Vです。

 

車のバッテリーを直接計測してもやはりかなり低い値です。バッテリーは交換することにします。

 

エンジン始動直後はこんな感じ。オルタネーターは正常に発電し14.0Vです。

 

数分アイドリングすると13Vくらいで安定します。

 

インバーターの電源を入れます。出力はAC111Vのようです。

  

家庭用の瞬間湯沸かしポットをつないでみます。バッテリー電圧は10.8Vに下がりますが、出力はAC110V前後で安定しています。配線も熱くならないので大丈夫でしょう。

 

これで筑波走行前の車中泊でも快適に過ごせそうです。