Z1R1 A.R様 マフラーカチ上げ加工

  

マフラーカチ上げ加工のご依頼です。バイクはオーナーさん自ら製作中のもの。

 

オイルフィルターカバーはマフラーと干渉するのでフラットタイプに交換します。

 

フィルターカバーを外します。

 

フィルターとスプリングの間にワッシャーがありません。

 

ワッシャーはスプリングがフィルターのゴムに食い込むのを防ぐので、必ずこの位置にセットします。

 

フラットフィルターカバーは6角レンチで締め付けますが、締め過ぎると緩めるときに舐め易いので、取り付けには適正なトルク管理が必須です。

 

マフラーはBLファクトリー製のカワサキワークスをチョイス。こちらは特注のアップ+ロングタイプです。

 

マフラーフランジを取り付けます。

 

オイル交換する際はエキパイを左右に振り分けこの状態でフィルター交換まで可能です。

 

精度がいいので集合部分はこの状態で脱着可能です。

 

ワークスタイプの特徴的な中間パイプです。ロングタイプはこの部分が長くなっています。アップ形状もこのパイプの曲がり具合で変化させています。

 

マフラーを仮組します。ノーマルのマフラーステーに干渉しますね。

 

ノーマルマフラーステーは左右ともカットします。

 

切断面を滑らかに仕上げます。

 

反対側も同様に。

 

再度、サイレンサーを仮組します。

 

角度を振って少し外側に出したいので、中間パイプをカットして合わせ面を加工します。

 

ボスを3個製作します。サイレンサー吊り下げ用とタンデムステップ用です。

 

ボスをノーマルステーのエンドに溶接します。

 

集合直後の角度を変えマフラーを仮組し、このまま溶接で仮付けします。

 

一旦取外し、全周溶接します。サイレンサーの差し込みはスプリング止めからバンド止めに変更するのでフックを削除します。

 

再度仮組します。

 

サイレンサーステーを現車合わせで製作します。先ずは型紙から。

 

型紙に合わせて3ミリのジュラルミン板からステーを切り出し製作します。

 

左のノーマルステー端面には、キャップを製作して圧入します。

 

サイレンサーとの間隔をみながら、タンデムステップの位置を決めます。

 

タンデムステップのボスを溶接します。

 

反対側も同様にボスを溶接します。

 

仕上げに刷毛で塗装します。

 

加工したマフラーも塗装します。

 

バンド止め部は4ヶ所の割を入れます。ステーはボルト止めです。

 

カチ上げが完成したマフラーを取り付けます。

 

これでもうすぐ完成ですね。