キャリパー3個をCP3696に変更予定なので取り付け検討します。

パッドはデイトナゴールデンを使用します。

現在のフロントブレーキは、ポリス純正のφ300ミリローターに、GPZ系の純正キャリパーの組み合わせですね。

ローターの左右スパンはノーマル相当で狭いので、キャリパーとスポークの干渉が心配です。

左側はこんな感じです。スピードメーターセンサーが付いています。

ノーマルセンサーを切削加工し、周りにリングを取り付けてある感じです。

インナーローターは、厚さ10ミリ以上もある重量級です。

リヤを先に分解して検討します。

こちらもφ260ミリのGPX系純正ローターに純正キャリパーの組み合わせですね。

トルクロッドのスイングアーム側ブラケットは、かなり高さがあり、溶接で盛られています。

通常、重量車ではピロボールは10ミリを使いますが、こちらは8ミリです。

リヤホイールを外します。

ホイール周りのアライメントを計測しておきます。

リヤはキャリパーとホイールスポークとの干渉も無く、このまま付きそうです。

スピードメーターセンサーはアウトプットシャフト駆動に変更するので、スプロケカバー内を点検しておきます。

クラッチレバーは遊びがありません。

アジャスターの切り欠きは上を向いています。
雨水が入るので、切り欠きは下向きでセットしましょう。

スプロケカバーを外します。アウトプットシャフトは前期型ですね。以前スプロケを取り付けたままで、その時のマーキングが残っています。

スプロケカバーを取り付け、レリーズの遊びを調整します。

続いてフロントへ。スピードセンサーを外します。

裏側を見ると、ノーマル加工なのがわかります。

フロントホイールを外します。

キャリパーを当て干渉度合いをチェックします。

5ミリ以上は食い込む感じです。ローターはオフセットを6ミリ程度は増やす必要がありそうです。スペーサーの追加では収まりが悪いので、インナーローターは新規製作となりました。

ローターを分解しての寸法取りをする前に、フォークアウターの塗装剥がしを始めます。ダストブーツは劣化でクラック多数です。


オイルシールのリテーナーリングは錆びています。

フェンダーまで外します。

養生したら、塗装面にガスケットリムーバーを塗布します。

3分ほどで全体的に塗装が浮いてきました。

はがれた塗装を軽く落として、残った部分にリムバーを追加して放置します。

インナーローターを新設計するので、分解して寸法取りします。

現状のローターは全面この厚さでかなり重いです。

反対側も同様に。


更にローターを分解し、寸法取りします。


5ミリのスペーサーを入れてローターを仮組します。

これでクリアランスはほぼゼロ。あと1ミリは欲しいところ。
但し、ローターボルトが出っ張っているので、余りローターのスパンを広げられないのが難点です。後ほどCAD図面で検討します。

フォークアウターの塗装が剥離できました。

下地のアルミはところどころ腐食しています。

先ずは左から。研磨して錆びを落とし、表面を均質化します。

ナイロンたわしで研磨した後、ピカールで軽く研磨します。

反対側も同様に。これでクリア化完成です。

フェンダーを取り付けます。

ボルトは頭のサイズが12と13混じっていたので、12ミリのSUSフランジボルトに統一します。

ローター周りの寸法取りとフォークアウターのクリア化が終了しました。
この後、オフセットを増やしたインナーローターを新規に設計します。

表に出して遠目から見ます。

だいぶ雰囲気が変わりましたね。


