Z1100B1 H.J様 S1タイプフロント周り取り付け PMCソード PMCφ330改

 

年末の仕事納めの日、静岡県掛川市にあるシャシテックさんに伺い塗装の依頼品を預けてきました。

 

今回かなりの点数があったので直接持ち込むことに。H.Jさんのはスイングアームだけですが、他にもフレーム、エンジン、別のスイングアーム3本と盛りだくさんです。

 

年が明けて新年の仕事始めは製作してあった前後ホイールを取り付けます。

 

今回の仕様はPMCソードの3本スポークタイプに同じPMC製S1タイプローターを組み合わせたものです。インナーローターはよりS1らしさを出すためにアルマイト色をあとから変更しています。これはもともとのアルマイトを化学的に剥離し、改めてアルマイトし直した上でこちらの指定色に着色したものです。

   

フロントホイールを外します。

 

ノーマルのアクスルシャフトを移植してソードホイールを取り付けます。左側ローターは、本来スピードメーターセンサーが付くので凹んだ形にせざるおえないのですが、こちらもよりS1らしさを出すために、センサーを移設してインナーローターは右側のフラットな物を使っています。取り外したセンサー部分はスペーサーカラーを入れてあります。

 

キャリパーサポートはワークスS1タイプ。ジュラルミンの10ミリ板からテンプレートに合わせて切り出します。今回は別の車両の分と合わせて2台分まとめて作ります。

  

保持し易い大きな状態で穴開けした後、バンドソーで切り出します。

  

切り出し後はこんな感じ。

 

切断面をベルトサンダーなどで研磨します。

 

仕上げにナイロンたわしでヘアラインを付けます。これは小傷を目立たなくして表面を整えるためです。

 

サポートが完成しました。基本的にアルミ生地のままなので、放置していると表面が白い粉を吹いたようにまだらに腐食してきます。なので定期的にウエスで吹くなどして外観を維持してください。磨けばピカピカに光らせることも可能です。

  

サポートとキャリパーを取り付けます。今回キャリパーは定番のAP製CP2696です。

  

前回までにブレーキホースは更新して少し長めにしておいたので、今回のレイアウトに合わせて長さを合わせてエンドを作り直します。ホースの長さを決める際は必ずフロントはジャッキアップした状態で長さを決めます。1Gが掛かってフォークが少し縮んだ状態でホース長さを決めてしまうと、ジャッキアップした時にホースが短過ぎて引っ張られてしまうことになりかねません。その場合、急加速やウイリーしてフロントが浮いた際、ホースがフロント周りの重量を全て吊り下げる形になり、最悪はホースの破断に繋がり非常に危険です。ウチに初めて入庫するカスタム車両の中でも、かなりの頻度でホースが短過ぎる車両を見ることがあります。普通、ブレーキホースの引っ張り耐荷重は20kgで設計されています。メンテナンス中にキャリパーをぶら下げるくらいでは何ともありませんが、フロント足回り全体となると危険な状態になるので注意が必要です。

  

2センチくらい長さに余裕を見て切断します。あまり長過ぎるとだらしなく見えるのでこのくらいにしています。

  

ホースエンドを組み替えます。ノーマルキャリパーではバンジョウでしたが、APキャリパーをレーシーに取り付けるにはやはりフィッティングでしょう。

 

今回のレイアウトの場合はストレートフィッティングにします。

  

ホースができたら車体に付け、ねじれの向きも調整して本締めします。

   

CP2696キャリパーでこのレイアウトの場合はブリーダーが奥にくるので、エア抜きはキャリパーを外した状態で行います。その際ピストンが飛び出さないようダミーのローターを挟んで行います。エア抜きの初めはバキュームポンプでキャリパーまでフルードを導きます。

  

キャリパーまでフルードが来たら本来のエア抜き作業をします。

  

今回のようなホースレイアウトの場合、マスターからキャリパーまでほぼ真っ直ぐ降りていくルートなので、ホース中にあるエアはポンピング動作中に上に上がってきてしまい、キャリパーのブリーダーからだけではなかなか抜けきれません。その場合はレバーをわずかに動かすとリザーバー側にエアが出てくるので、適宜上からのエア抜きも併用します。

  

エア抜きが終わりフロント周り取り付け完了です。

 

左もフラットなS1ローターを再現できます。スピードセンサーは弊社オリジナルのセンサーキットを使い、ミッションのアウトプットシャフト側から信号を取り出すシステムに変更します。

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