Z1000J M.T様 エンジン不動の点検

 

 ライト周りを復元します。

 

腐食気味な端子には、接点復活剤を塗布しておきます。

 

ライトケースを付けて、カプラーを接続します。かなりタイトですね。

 

ヘッドライトを付けて、フロント周りの復元は完了です。

 

続いて始動しなくなったというエンジンを点検します。

火花チェックのため新品プラグをキャップにはめてスターターを回します。

 

火花は飛びますが少し弱い感じです。

 

バッテリーも弱くなってきたので一旦外して充電に回し、新品バッテリーに付け替えてチェックを進めます。

 

現状の点火系は純正です。

 

チェック用イグナイターやコイルに交換しても、火花は少し弱いままで特に変化ありません。

 

外したプラグはこんな感じ。カーボンの堆積が多いので、弱い火花だと失火しそうですね。

 

新品プラグに交換し、キャブに始動用のガソリンを吹きかけてからセルを回すと直ぐにエンジンがかかりました。暫く暖気後、何回か始動チェックしてみましたが始動性は良好です。この車両、以前から冷間時の始動性が良くないことが多かったので、その時はファンネルから始動用のガソリンをスポイトなどで少量吹きかけてから始動してみてください。

 

それ以外にも気になるところが。
画像では解りづらいですがリヤスプロケの摩耗が進んでいます。

 

相談の結果、今と同様の穴無しスプロケットを特注し、チェーン共々交換することに。

 

キャブの調子を見るため、チェック走行に向かいます。

 

暖気後はいたって快調です。燃調も問題無いようです。エンジンは以前からアイドリング時のノイズが大きいので、機会を見つけて分解点検をお勧めします。

 

スプロケの特注はISAに依頼しました。入荷したらまた交換にいらしてください。