Z1000A G.S様 エンジン腰下組み立て

ボーリングを依頼したクランクケースが戻ってきました。

今回のボアはSTDで組みますが、将来のビッグボア化を見据えて準備しておきたいとのことでした。

 

内径は約φ79ミリまで拡大しています。

φ74ミリピストンで十分なスリーブ厚を確保するためです。

 

ビッグボア仕様のダミーシリンダーで当たりをみてみます。

 

スリーブの周囲に均等にクリアランスが取れています。

 

組み立て準備のため、バリ取りします。

 

内側も同様に。

 

バリ取りと洗浄後、先ず新品のシリンダースタッドを取り付けます。

 

クランクは今回からMk2に変更します。

曲がりはほぼゼロの良品です。

 

芯ズレもありません。

 

今回のクランクケースも、転倒で破損したために交換したものです。

 

クランクをセットします。

 

ミッションは分解点検し、ベアリングを交換します。

 

ドグも比較的きれいです。

 

クラッチハブも摩耗は少なめです。

 

クラッチハウジングのダンパースプリングも異常ありません。

 

ベアリングを交換したら組み立てます。

 

クラッチ板は特に異常無いので継続使用です。

 

インプットシャフトをケースにセットします。

 

続いてアウトプットシャフトを分解点検します。

こちらはベアリング交換とともに、シャフトをMk2用に交換します。

 

下側がMk2です。

スプロケットのスプラインが長いので、チューニングエンジンに向いています。

エンジン全分解の際にはぜひ交換したいパーツです。

 

ベアリングとシャフト交換が終わりました。

 

アウトプットシャフトをセットします。

 

ロアケースを合体します。

 

シフトドラムとフォークを組み込みます。

 

シフトを組んだら、ギヤチェンジして動作を確認します。

 

オイルパンまで組んだら、軽いうちにエンジンを車載します。

 

ダウンチューブの高さまで持ち上げます。

 

フロントのエンジンマウントプレートは、なぜか曲がってオフセットしているので修正します。

 

プレスで圧縮。

 

ほぼ平面になりました。

 

エンジンを車載します。