ボーリングを依頼したクランクケースが戻ってきました。
今回のボアはSTDで組みますが、将来のビッグボア化を見据えて準備しておきたいとのことでした。

内径は約φ79ミリまで拡大しています。
φ74ミリピストンで十分なスリーブ厚を確保するためです。

ビッグボア仕様のダミーシリンダーで当たりをみてみます。


スリーブの周囲に均等にクリアランスが取れています。

組み立て準備のため、バリ取りします。

内側も同様に。

バリ取りと洗浄後、先ず新品のシリンダースタッドを取り付けます。


クランクは今回からMk2に変更します。
曲がりはほぼゼロの良品です。

芯ズレもありません。

今回のクランクケースも、転倒で破損したために交換したものです。

クランクをセットします。

ミッションは分解点検し、ベアリングを交換します。

ドグも比較的きれいです。

クラッチハブも摩耗は少なめです。

クラッチハウジングのダンパースプリングも異常ありません。

ベアリングを交換したら組み立てます。

クラッチ板は特に異常無いので継続使用です。

インプットシャフトをケースにセットします。

続いてアウトプットシャフトを分解点検します。
こちらはベアリング交換とともに、シャフトをMk2用に交換します。

下側がMk2です。
スプロケットのスプラインが長いので、チューニングエンジンに向いています。
エンジン全分解の際にはぜひ交換したいパーツです。

ベアリングとシャフト交換が終わりました。

アウトプットシャフトをセットします。

ロアケースを合体します。

シフトドラムとフォークを組み込みます。

シフトを組んだら、ギヤチェンジして動作を確認します。

オイルパンまで組んだら、軽いうちにエンジンを車載します。

ダウンチューブの高さまで持ち上げます。

フロントのエンジンマウントプレートは、なぜか曲がってオフセットしているので修正します。

プレスで圧縮。

ほぼ平面になりました。

エンジンを車載します。


