Z1R1 T.M様 フロントカウルステーの修理

  

ワンオフで製作していたフロントカウルステーが折れたので修理します。

 

合わせてカウルはFRP製の社外品から純正品に変更します。

 

左が社外品で、裏側の繊維模様が目立ちます。重量は純正の半分ほどで軽量です。取り付け部のフランジはきゃしゃな作りです。対して純正品もFRP製ですが裏側も比較的滑らかな仕上げです。重量は当時のカウル製法のせいかずっしりと重めです。ネジは真鍮の雌ネジが埋め込まれているのが特徴。

 

スクリーンのネジは整備性のいいウエルナットに変更します。使用するのは耐久性のあるカワサキ純正部品です。

  

スクリーンの穴をウエルナットの穴径に拡大します。

 

ウエルナットをはめ込みます。

 

車体の作業へ。

 

少し前からクラックが入ってきたそうで、先日のツーリングでとどめを刺した感じ。根元から折れています。

 

2ミリの鉄板で製作していましたが、1年5000キロほどしか待ちませんでした。

 

因みに、下側のステーはこんな感じです。

 

下側ステーで純正カウルを仮付けします。

 

今回はステーの形状もリニューアル。曲げを1ヶ所にし、幅も広げて強化します。寸法を微調整しながら4作目の型紙でようやく形状が決まりました。

 

3ミリのジュラルミン板でステーを製作します。

 

純正カウルステーのネジは、傷んでいたのでタップを立てます。

 

製作したステーを取り付けます。

 

カウルを仮組します。

 

カウルの傾きを見ながら、スペーサーの長さを決めて調整します。

 

ウインカーステーは純正のカウルステーとの干渉部を削って逃がします。

 

ウインカーは予めカウル側に取り付く形に。

 

ウインカーネジとの干渉があったので逃げを作ります。

 

フロントカウル取付完了です。

 

取り付け位置は前回と同じ。

 

カウルとフロントフォークが平行になるのがキモです。