仕入れてきたデモ車から下したエンジンを分解します。

バルブクリアランスも狭めが多い状態。カムはノーマルですね。
カムホルダーのトルクは、数本が掛からないのでヘリサート加工が必要のようです。

ヘッドを外します。
燃焼室は大きなダメージは無さそうです。

ヘッドガスケットはノーマル。
カムチェーントンネルのOリングからのオイル漏れを補修していたような跡があります。

カムチェーンガイドローラー類は、比較的原形をとどめています。

ボアはノーマルのΦ70です。

シリンダーを外します。

ピストンのバルブリセスにはスタンプの痕があります。

ジェネレーターローターを外します。

クランクテーパーの根元は、少しかじったような跡があります。

ローター側も同様にかじった痕があります。
緩んで回ったようです。

エンジンを反転してオイルパン側から分解します。

オイルパンの底には一面のスラッジが堆積しています。
オイルパンガスケットは現行品なので、ここまでは比較的最近分解しているようです。

クランクケースを分離します。
ここは、どうやら初分解のようです。

ミッションのドグは比較的きれいです。

クランクに点検棒を通します。わずかなズレがあり、4本目は通りません。

クランクケースを点検します。

メインジャーナルのノックピン穴はクラックも無く全て無事でした。

ガスケット剥がしと大まかな洗浄を終え、これからエンジンの仕様を検討します。


