ヘッドの分解点検の続きです。燃焼室とポートのカーボンを除去します。

カーボン除去完了しました。プラグホールのクラックは無いく、状態はいいようです。

続いて上面、ネジ穴の修正です。カムホルダー部は既に5カ所がトルク抜けしています。

既にエキゾースト側の多くにヘリサートが入っていますが、その部分もトルク抜けしてたりします。使われているヘリサートは短い物なので、今回全てのネジ穴をロングヘリサート化しようと思います。

既存のヘリサートを外していきます。やはりヘリサートは短いタイプです。ヘリサートの長さは呼び径の倍数で表します。これは1Dでしょうか。「D」は直径の意味です。

外したヘリサートは奥のタングが付いたままでした。これが付いているとボルトが深くまでねじ込めません。必ず折り取るべきです。

既存のヘリサートを外します。全て短い物でした。

今回使用する2.5Dのロングヘリサートはこちら。ヘッドの雌ネジと広い面積で接触するのでより強度が上がります。

ヘッドカバーのネジ穴も4ヶ所ヘリサートが入っていました。これも交換します。とくにここは上面からヘリサートが出ているのでよろしくないですね。

ヘリサートリムーバーで抜き取ります。

こちらも短いヘリサートでした。

ヘリサートを入れる全てのネジ穴をφ6ミリドリルで開け直します。

ヘリサートタップでネジ切りします。

ヘリサートを挿入します。

デッキ面のヘリサートは、面よりわずかに低くします。

折取り棒でたたいてタングを折ります。

折れたタングを磁化したドライバーで穴の底から回収します。

カムホルダー部も同様に修理します。

こちらは深い穴なので、押し込み用に重ねてヘリサートを挿入します。実際付くのは先端のヘリサートのみです。

2ヵ所、ヘリサートが入りました。

エキゾースト側はヘリサート加工終了。インテーク側の作業は明日へ持ち越します。
