Z1000Mk2 H.H様 ヘッドネジ穴のヘリサート加工 1Dから2.5Dへ

  

ヘッドの分解点検の続きです。燃焼室とポートのカーボンを除去します。

 

カーボン除去完了しました。プラグホールのクラックは無いく、状態はいいようです。

 

続いて上面、ネジ穴の修正です。カムホルダー部は既に5カ所がトルク抜けしています。

 

既にエキゾースト側の多くにヘリサートが入っていますが、その部分もトルク抜けしてたりします。使われているヘリサートは短い物なので、今回全てのネジ穴をロングヘリサート化しようと思います。

 

既存のヘリサートを外していきます。やはりヘリサートは短いタイプです。ヘリサートの長さは呼び径の倍数で表します。これは1Dでしょうか。「D」は直径の意味です。

  

外したヘリサートは奥のタングが付いたままでした。これが付いているとボルトが深くまでねじ込めません。必ず折り取るべきです。

  

既存のヘリサートを外します。全て短い物でした。

 

今回使用する2.5Dのロングヘリサートはこちら。ヘッドの雌ネジと広い面積で接触するのでより強度が上がります。

 

ヘッドカバーのネジ穴も4ヶ所ヘリサートが入っていました。これも交換します。とくにここは上面からヘリサートが出ているのでよろしくないですね。

 

ヘリサートリムーバーで抜き取ります。

 

こちらも短いヘリサートでした。

 

ヘリサートを入れる全てのネジ穴をφ6ミリドリルで開け直します。

 

ヘリサートタップでネジ切りします。

 

ヘリサートを挿入します。

 

デッキ面のヘリサートは、面よりわずかに低くします。

 

折取り棒でたたいてタングを折ります。

 

折れたタングを磁化したドライバーで穴の底から回収します。

 

カムホルダー部も同様に修理します。

 

こちらは深い穴なので、押し込み用に重ねてヘリサートを挿入します。実際付くのは先端のヘリサートのみです。

 

2ヵ所、ヘリサートが入りました。

 

エキゾースト側はヘリサート加工終了。インテーク側の作業は明日へ持ち越します。

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