Z1000J1 A.T様 チェック走行と新たな不具合発覚

 

KERKERのバッフルは、オナーさんのお好みでラージに変更します。

 

サイレンサー取付ボルトがスイングアームのトラス補強部分に干渉しているようで、これも修正します。

 

サイレンサーを外します。

 

バッフルを外します。外したバッフルは何度が内側から棒で突いて外したようで、前側がかなり潰れていました。交換するにはいい機会でしたね。

 

使用するのはPMC製のメガホンマフラー用バッフルラージサイズです。ちくわみたいに成形されたグラスウールが付いていますが、このままだとグラスウールが遊んで消耗が早いのと、隙間にもっとグラスウールを詰め込んだ方が持ちがよく、低音になっていい感じになります。

 

グラスウールを増すとこんな感じ。

 

転倒のキズか、エンドの辺りがつぶれていますね。

 

口元の変形は比較的修理し易いので直します。

 

丸い当て金を使って叩いて修正します。

 

ほぼ円形に復元できました。

 

傷はサンダーで研磨して均しておきます。

 

塗装するのでエンブレムをマスキングします。

 

塗装が乾く間にこちらの作業。ステムのエンブレムですが、新しく付けたZ1000R純正光軸ステーに干渉するので逃げを作ります。

 

逃げ加工後はこちら。

 

元通りにエンブレムが付きました。

 

塗装が乾いたのでサイレンサーを取り付けます。

 

ステーを外側に少し曲げ、スイングアームとのクリアランスを確保します。

 

これでスイングアームとの干渉も無くなりました。

 

チェック走行に向かいます。

 

初めは動いていたスピードメーターが途中で不動となりました。曲がりを修正したフロントブレーキは大きなジャダーは無いようです。事前に指摘があったシフトやクラッチの不具合も解消されました。

  

高速域でブレーキを確認したいので、高速道へ入ります。

 

高速のパーキングで一旦点検します。ブレーキはややジャダーが残るものの、ローター新品交換の費用を考えると、少しのジャダーは許容範囲か。カムホルダーネジを修正したエンジンは、特に異音も無く快調です。

 

フロントブレーキのジャダーは実用には特に問題無いレベルです。このまま様子を見ていただきます。

 

オイル漏れが酷く、ネジ山が破損していた4隅のネジ穴を修正した部分は、オイル漏れが止まりました。

 

ですが、ヘッドガスケットの辺りからもオイルが漏れていたようです。

 

左側も同じところがオイルで濡れています。

 

オイルの出所を確認するため、現状のオイルをふき取ります。

 

反対側も同様に。

 

その後30分ほど走ってガレージに戻ります。

 

ヘッドカバーの部分は左右ともオイル漏れは止まりました。

 

ヘッドガスケットのところは右側のみオイルが滲むようです。ヘッドガスケット交換が必要なようです。