Z1000R2 Y.K様 ワークスS1仕様製作 奥多摩のワインディングで試運転

 

昨日のシェイクダウンに続き、今日はロングのチェック走行に向かいます。

 

早朝、ガレージを出発し中央道で西へ。途中、スピードメーターの校正をしたりキャブセッティングを行います。

 

スピードメーターの校正は、スマホのスピードメーターアプリに表示されるスピードとメーター表示を比較し、スピードヒーラーの係数を修正して行います。

 

上野原ICを下り、鶴峠経由で奥多摩の道の駅たばやまに到着。梅雨の合間のこの時期、今日は涼しくて気持ちのいいライディングです。マシンのフィーリングも人車一体感のあるいい感じ。

 

片道50キロほどのワインディングが続きます。

 

柳沢峠に到着。今日は雲で富士山は拝めませんでした。

 

平日のひっそりとした峠道。

 

路面があれたところも多い奥多摩では、リヤショックが少々固く感じるものの、ワークスパフォーマンスは調整がきかないので致し方ありません。ギャップ通過時の突き上げ感は、スプリームスポンジ製のS1シートなのでかなり緩和されていると思います。

 

途中からフルブレーキも多用していたので、ローターの当たりも付いてきました。

 

リヤロータも研磨してパッドを変えたので、当たりは良好になりました。

 

エンジンは既存のワイセコφ72ミリ+ヨシムラST-1カムの仕様のまま塗装の為に分解組立したものです。キャブセッティングは既存のセッティングから大きく変更しましたが、現在の内容は私がいつもセットする標準的な内容になっています。好みの違いもあると思いますが、私がJ系に乗るならこのセットが最適です。

 

修正したチェーンガイドローラーもいい感じ。騒音は減ってガイドローラーへの負担も少ないでしょう。スイングアームの垂れ角の多いこのような仕様では、1Gでのチェーンの弛みは多くならざるを得ません。チェーンとフレームやスイングアームへの干渉防止には、ガイドローラーは有効ですね。

 

半日走ってガレージに戻ります。

 

走行距離は270kmを超えました。オーナーさんは遠方のため、もう少し走り込んでダメ出ししておく予定です。

  

キャブセッティングの際、このようにスロットル開度が正確にわかるように印をつけて行います。全閉-1/4-1/2ー3/4-全開と5本の線を書いておきます。各セッティングパーツの分担はおおよそ次の通りとなり、その開度で回転数も上下に振って評価します。エアスクリューは全閉~1/8間、ニードル径は1/8、クリップ段は1/2、メインジェットは全開です。

 

きれいに当たりの付いたフロントローターはこんな感じ。

 

研磨したリヤローターはその後良好な当たりです。φ234ミリと小径なS1ローターは、比較的消耗するのでご留意を。

 

奥多摩走行でのリヤショックのストロークはこんな感じ。

 

新品のフロントタイヤはほぼ端の方まで皮むきできました。

 

使用過程のリヤタイヤはこんな感じ。サイズは160です。