Z1000J O.H様 メインハーネス取り外し

メインハーネス交換などのご依頼です。

 

メインハーネスは今まで未交換とのこと。その他の電装品は一通り交換済みで、メインハーネスも交換して信頼性を上げたいとのことです。

 

メインハーネスを外していきます。長年の使用でかなり改造されていて、かなり複雑化していました。配線図では容易に回路を追えない状態です。

 

色々な追加デバイスとも接続されているので、必要に応じて切断して外します。

 

メインハーネスが外れました。

 

リヤのインナーフェンダーなどは薄いアルミ板製です。ダイナのユニットは結構重いので、それを支えるには少し強度不足のようです。

 

フレームに挟んでいるところなど、かなり摩耗が進んでおり、破断しそうなので要交換でしょう。純正インナーフェンダーがやはり最適です。

 

ジェネレーターは薄型を取り付け済みとのこと。それに合わせたはずというカットカバーは、カット量が少ないようです。

 

内部を確認して、可能ならカット量を増やしたいとのこと。

 

ジェネレーターカバーを外します。

 

内部の大きさはこのくらいです。

 

参考までに、シェア1番の薄型ジェネレーターと比較します。

部品は異なるようですが、ローター部全体の厚さはほぼ同じです。

 

外径もほぼ同じ。

 

粘度を詰めて厚みを測ってみると、約1センチほどクリアランスがあります。

 

シェア1番の方のカットカバーを合わせてみます。

 

ステーターコイル系が僅かに違うのでコイルは外してカバーを当てます。

 

粘度のツブレから、クリアランスは0.5ミリほどあります。

 

これにガスケットの厚みも加わるので、このカットカバーも取り付け可能であるというかピッタリです。

 

少し気になる点があります。スタータークラッチのマウントボルト3本の内、2本は穴から見えていて1本は隠れています。

 

ボルトの端面は面から僅かに飛び出しています。

 

隠れている部分は、どうやらローターの側面を押しているようで、少し持ち上がっています。

 

隙間が空いているところが、裏側のボルトで押されて持ち上がっているところ。

高速で回転する部分なので、わずかな変形もアンバランスの元です。分解して点検・修正します。