Z1000R2 Y.T様 ワークスS1仕様製作 フレーム立ち上げエンジン車載

 

3ヶ月ぶりに作業再開です。エンジンは今回開けていませんが、ミッションカバーの辺りからオイル漏れがあるとのこと。そこだけ点検します。

 

現状はうっすらとオイルのにじみが広範囲にある感じ。出所がわからないので、走行チェックしてから対処することに。

 

加工して塗装が終わったフレームを準備します。

 

既存の純正フォークはアウターがブラストされているのマットな感じです。

 

少しポリッシュしておきます。

 

ポリッシュ後はこんな感じ。ワークス仕様のフォークアウターはポリッシュ仕上げが似合います。

 

フレームはステムベアリングのレースを交換します。

 

ステムは弊社のS1ステムを使います。ベアリングは純正を使用。

 

ロアーベアリング下にはダストシールとしてタンクキャップのパッキンを流用します。

 

ステムとフォークを取り付けます。

 

スイングアームはこちら。既存のS1スイングアームはピボット周りのクラックのため、急遽調達したこちらのS1スイングアームに変更となりました。傷などを修正しリペイントしてレストア済み。

 

ベアリングはきれいなのでグリスアップのみしておきます。

 

ピボットにはめるタイプのチェーンガードとして、ナイロン棒からリングを削り出します。

 

ガイドをピボット部分にはめます。ガイドは回転するのでまんべんなく消耗し長寿命です。

 

フレームのスイングアームピボットは、今回使うS1スイングアームのピボット幅が少し狭いので、内幅調整のため0.5ミリのシムを入れてクリアランスを調整します。

 

スイングアームを取り付け規定トルクでピボットを締め付けます。スラストガタ無く、スムーズにスイングできるか確認しておきます。

 

リヤショックは既存のワークスパフォーマンスにS1タイプのスプリングスペーサーを追加します。

 

バネを縮めてスペーサーを挿入。

 

組み立て後はこんな感じ。

 

スイングアームのサス受けは、左側のみ外側にオフセットされています。アッパーマウントにはスペーサーを入れますが、内径はピッタリにしてピン根元の角アールを逃がすための面取りの大きい方をフレーム側にして取り付けます。

 

右側はオフセットさせませんが、スミアールの逃がしのため面取りした内径ピッタリのワッシャーを入れておきます。

 

ワークスパフォーマンスなどカラー薄いものは内径ピッタリのワッシャーやスペーサーが必須です。

 

S1スイングアームのサス受けは内径が13ミリなのでつば付きカラーが入ります。1個欠品していたので製作しておきます。

 

サス受けの内幅とエンドアイの幅の関係から、今回はツバ付きカラーを外側に、内側はスペーサーを入れて組み付けます。

 

エンジンマウントインシュレーターは交換済みだったので継続使用します。

 

今回全塗装したなかのフロントフェンダーです。

 

裏側までツルツルなのは汚れが付き難くていいですね。

 

前後ホイールを仮付けします。

 

エンジンを車載します。フレームと同じ高さの台とジャッキを使って一人で車載します。

 

エンジンはヘッドカバー側からフレーム内に潜り込ませ、ジャッキで支えながら下側を収めていきます。その際ジャッキごと横にスライドさせるとやりやすいので、ジャッキの車輪下は滑りやすいように板を敷くなどすると楽に横移動できます。

 

マウントボルトを規定トルクで締め、エンジン車載完了です。