Z1000J2 T.K様 電装系の更新 メインハーネススリム化 不要電装品の取り外しと不具合発見

 

メインハーネスのスリム化、その他電装系の更新、CRキャブ取り付けなどのご依頼です。

 

メインハーネスは新品交換済みとのことですが、その他の電装系は古いままなので、メインハーネスのスリム化加工に合わせてその他の電装系もできるだけ更新します。

 

キャブを外します。調子が悪いそうなので、今回合わせてCRキャブに交換します。

 

エアクリーナーBOXも外します。

 

スプロケットカバーを外して中の配線も外します。

 

メインハーネスが外れました。既に社外品の新品ハーネスに交換されているので、今回はこの社外品ハーネスをスリム化加工します。このハーネス、ハンドルスイッチとの接続や諸々かなり改造されている様子。

 

バッテリーケースも外します。

 

ウオタニSP2装着やレギュレーター交換もあるので、こちらの3個の純正デバイスも外します。

 

バッテリーケースはかなり腐食が進行していますね。液入りバッテリーの希硫酸が大きな原因です。今回はバッテリーもドライバッテリーに交換します。

 

スプロケットは交換されており、かなりエンジン側に寄っているもよう。緩み止めのロックプレートは付いていますが、スプロケ自体はガタガタするので締まりきっていないようです。

 

分解して点検します。

 

スプロケ端面にスペーサーが追加されていますが、アウトプットシャフトの方が出っ張っている状態のため、締め付けボルトの軸力はスプロケットにはかかっておらず、シャフト端面で支えていた状態です。そのためスプロケは固定されておらず、ガタついていたのでした。この状態はスプラインに衝撃がかかるので摩耗を早めるのでNGです。オイル漏れもしているようです。

 

スプロケを外すと更に酷い状態が発覚しました。スプロケはJ系用ではないため、内側の出っ張りがほとんどなく、スプロケとミッションカバーのフランジが干渉して大きく削れています。チェーンラインも純正より内側となっていたため、チェーンとミッションカバーも干渉して大きく削れています。オイルシールの圧入深さも浅いので、シールのリップとスプロケが干渉してリップが破損しています。オイル漏れもそれが原因でしょう。ミッションカバーとオイルシール、フロントスプロケは要交換です。

 

ちなみにサンスターのノーマルチェーンライン用J系スプロケットはこちら。

 

このツバの方をエンジン側にして組みます。ノーマルも同形状です。

 

左側ハンドルスイッチは古いままです。カプラーが結構劣化しているので交換しておきたいですね。

 

右側ハンドルスイッチは配線がかなり加工されているのとハイスロとの幅の取り合いがあるので、OWタイプの薄型に交換したいですね。

 

交換する電装系、ほぼ外し終わりました。