Z1000J1 K.K様 車両の買い付けと初期整備

 

お客様が探し当てた車両を三重県まで現車確認の上、引き取りに行ってきました。

 

レストアなどの計画はいろいろありますが、先ずは最低限の作業で車検を取ることに。現在は車検証返納証の状態です。一旦ご自宅で保管していただいていたので、長年のホコリは取り除かれてきれいになっていました。

 

マフラーを外します。長期保管されていた車両らしく、鉄の部分は結構サビが出ています。マフラーはヘッド側の差し込み部分が固着して外れなかったのでまるごと外しました。下側も結構サビていますね。

 

エンジンオイルとフィルターを交換します。

 

ドレンボルトとフィルターボルトも痛んでいたので新品交換します。

 

オイルパンのオイル汚れもふき取り、フィルターとドレンを復元します。

  

フィラーキャップはレンチでつまんだ傷があったので、手持ちの良品と交換しておきます。

 

エキゾーストガスケットを付ける際は、グリスを塗っておいて貼り付けると、次に外す際もきれいに取れるので便利です。

 

ガスケットの向きは合わせのある方をエンジン側にします。

 

チェックの始動で少し白煙があったのですが、エキゾーストポートは4気筒共濡れていないのでオイル下がりではないようです。後日改めてエンジンは分解点検する予定です。

 

マフラーは簡単に塗装しておきます。

 

外装を外してハーネス類も点検します。

 テールカウルはグロメットがサイドカバーのものが付いていますね。

 

マウント部分のわっかも欠けてしまっていますが、とりあえず純正のグロメットとカラーに戻しておきます。

 

タンクマウントのダンパーも劣化しているので交換します。

 

テールランプとウインカーマウントはいろいろ改造されていますね。

 

緩める際に折れてしまったというリヤフェンダーボルトのネジを修理します。

 

裏側の金具にナットが付いているのですが、そこにボルトが折れ残っています。細いドリルで揉んで取り除きます。

 

仕上げにタップを立てておきます。

 

リアフェンダーを復元し、周りのハーネスをまとめます。

 

キャッチタンクは不要なので取り外します。

 

バッテリー端子の腐食が酷いので交換します。

 

バッテリートレー内に水が溜まっていました。洗車されたようですが、旧車は水を使った洗車は控えた方が無難です。思わぬところに水が入り、腐食を進行させてしまいます。できるだけ拭き上げのみできれいにしてください。

 

因みにバッテリートレイには片側だけドレンの小さな穴が開いています。穴は車両左側にしておけば、たまった水も抜けやすくなります。

 

ヒューズボックスは古いままですが状態はまあまあ。とりあえず接点復活スプレーを塗布しておきます。

 

バッテリーケブルは少々劣化が始まっていたので新品交換しておきます。メインハーネスなどの大物交換は後日行うことに。

 

ウインカーの反応が鈍いので、リレーをハイレスポンスなものに交換します。スズキの純正部品38610-06F01がお勧めです。