Z1000R2 Y.K様 ワークスS1仕様製作 フロントフォークの仕様変更

 

フロントフォークを準備します。お持ち込みのこちらの3セット、ここからアウターチューブとインナーチューブを選択して1セット作ります。

 

先ずは分解します。

 

ワークス車同様、アウターはポリッシュ仕上げにするので塗装を剥離します。

 

ポリッシュ後はこんな感じ。

 

インナーチューブは曲がりを確認します。

 

部品の洗浄が終わり、組み立て開始です。

 

インナーチューブ先端のブッシュを新品交換し、アウターチューブに差し込みますが、きつくて入りません。どうやら内外径があっていないようです。

 

元のインナーチューブと使用するものを比べると、ブッシュ部の外径が0.8ミリほど異なります。呼び径φ38と言っても、インナーチューブの内径は微妙に種類があるようです。

 

元のアウターを使って組むことにしました。改めて塗装を剥離します。

 

これでアウターとインナーの組み合わせは元の通りとなります。物はキャリパーブラケットの形から、ローター径がφ270と小径のZ1000Jの物のようです。ちなみにZ1000Rのローター径はφ280ミリで、1000Jと1000Rのキャリパーは同一で、ブラケットの位置を変えて2種類のローター径に対応させています。

 

フォークを組み立てます。先端のブッシュを交換し、インナーチューブを挿入したら、上側のブッシュを差し込みます。

 

次にワッシャーを入れます。

 

オイルシールを挿入します。

 

フォークシールドライバーで、ブッシュとオイルシールを同時に圧入します。

 

圧入後はこちら。スナップリング溝が全部現れていることを確認します。

 

スナップリングをセットします。

 

スナップリングが溝にはまり、一部が見えなくなっているのを確認します。

 

ダストカバーを挿入します。

 

フォークオイルを少し多めに入れます。

 

今回のセットはマニュアル通りで、「 KZ/Z1000J 」欄の数値に合わせます。

 

フォークを何回か上下してオイル中のエアを抜き、アウターを一番上まで持ってきて油面を合わせます。長さをセットした治具で吸い取ればOK。

 

スプリングを挿入します。今回はお持ち込みのSSイトウ製のレートアップ品で、付属のスペーサーも入れます。

 

一番きれいなキャップを使用します。

 

フォークが完成しました。

 

フォークを取り付けます。

 

フロントフェンダーボルトは頭を削った低頭ボルトを使います。

 

フロントホイールを取り付けます。

 

ヘッドライトステーはワークス車同様に半割れにカットして塗装しました。内側には緩衝材としてガムテープを貼っておきます。

 

ライトステーはホースバンドで固定します。上下位置が自由に設定できるので便利です。

 

こちらもワークス車限定の仕様で、タンクを持ち上げるための仕掛けです。フロントは穴位置を20ミリ上に移動し、マウント用ボルトをセットします。

 

リヤはかさ上げブラケットを取り付けます。

 

ダミーのタンクを載せてみます。タンクが高いことが、一般S1とワークスS1の大きな違いとなり、見た目の迫力が違ってきます。完成をお楽しみに。

 

サイドスタンドは脱着式にしてあります。

 

スタンドがコンパクトなのでバックステップとの相性もよく、ステップは低めで内側に寄せてもつま先とスタンドが干渉しません。