Z1100B2 K.A様 ワークスS1仕様製作 脱着式サイドスタンド加工とフレームクラックの修理

 

フレームに溶接するボスなどを素材の金属棒からまとめて切り出します。これで2台分です。

 

フレームは不要なステーなどの削除が終わった状態です。

 

初めに脱着式サイドスタンドの加工をします。フレームパイプに大きな穴を開けるので、パイプ内部の状態が確認でき、中に溜まった堆積物を取り除くいい機会にもなります。

 

ノーマルサイドスタンドの前側に穴を開けます。

 

マグネットで内部に落ちた切粉を取り除きます。サビていない切粉は今回の物ですが、黒いサビはパイプ内に堆積していたものです。

 

大方の切粉が取れたらエアブローします。ものすごい量の黒煙が出てきました。

 

フレームを前後に傾け、パイプ内部に残った堆積物をなるべく取り除きます。この黒いサビは古いものですね。

 

シートレールからも乾いたサビが大量に出てきました。

 

パイプ内部の堆積物を全て取り除いた後がこちら。

 

パイプ内部は錆びて黒サビ化しています。パイプの肉厚も少しやせてきていますが、通常使用ではまだ問題無いレベルでしょう。状態は平均よりやや悪い感じです。

 

使用するサイドスタンドはこちら。ZXR250の純正品です。

 

このようなボスをフレームに溶接します。

 

パイプの反対側まで貫通させ、強度を確保します。

 

ボスの溶接後はこちら。

 

続いてフレームのクラックを修理します。

 

先ほど穴からパイプ内部を観察したところ、このクラック周辺以外は大丈夫そうです。クラック部分は薄肉になっているので、この上からパッチを当てて補強することにします。

 

曲げパイプを半割れにして、クラック部分に沿わせます。

 

補強用のパッチを溶接します。

 

仕上げに研磨して修理は完了です。