Z1100R T.N様 S1キャリパーサポート試作

S1キャリパーサポートのレプリカを製作するので、先ずは検討から。

設計図から型紙を作り、部品に当てて寸法を確認します。

 

S1のキャリパーサポートは比較的薄い板を曲げて作られています。

それを再現すべく、7N01の板材をサポートより一回り大きく切り出し、

曲げのテストをしてみます。

 

オフセットと平行を調整して、ほぼ狙った角度に曲がりました。

曲げ部分に割れなどもでませんでした。

 

1100B2のフォークで仮組します。

 

だいたいいい感じです。

 

ネジ長さを確保するため、S1同様、裏側にカラーを溶接します。

 

タップでネジを切り足します。

 

裏側はこんな感じです。うまく実用になるでしょうか。

 

サポート製作を少し離れ、他に設計する部品の検討を進めます。

S1のリヤショックには、下側に10ミリほどのスペーサーが入っているので、それを再現します。先ずは既存のショックを分解します。

 

こちらのショックの部品構成はこんな感じです。

 

他のワークスパフォーマンスとも比較しながら、形状を検討します。

 

リヤスプロケもギヤ比を変更したいので製作します。

現状はXAMの特注品なので、同じ形状の歯数違いを特注します。

 

念のため、寸法を計測しておきます。

 

内径部分には面取りがほとんどないので、スプロケキャリアの角R(すみあーる)に乗り上げています。面取りはC1ほどで追加しておきましょう。

 

スプロケキャリアの拡大です。角Rが付いているのがわかります。

 

タイヤは前後とも、現在のバイアスからラジアルのα14に変更します。

これだけでハンドリングが飛躍的に良くなるでしょう。

 

タイヤを外してリムとバルブを点検します。

 

新しいタイヤを組んだらバランス取りします。今回はウエイトゼロでした。

 

リヤホイールを仮組します。

 

続いてフロントへ。

 

こちらも同様に。

 

フロントもバランスウエイトゼロでした。

 

ローターを仮付けする前に、変更後のオフセットを再現するため、座面にワッシャーを入れます。

 

今までのローターを仮組します。

 

フロントホイールを取り付けます。

 

S1キャリパーとサポートを仮組します。

 

細かい寸法関係をチェックします。

 

若干修正が必要ですが、概ねこの方法で製作できそうです。

 

あとは、走行チェックして、操作性と耐久性を確認する予定です。