Z1000J1 T.A様 ワークスS1仕様製作 ブレーキホース製作 S1キャリパーにセット

 

キャリパーはAP2ポッドからS1キャリパーに変更するので、既存のホースが使えるか確認します。

 

右側は少し長いので、ホースを切り詰めて再組立てして使用できそうです。

 

左側はホース長が足りないので、ホースのみ長い物に交換することにします。

  

先ず、右側ホースのキャリパー側フィッティングの根元でホースを切断し、バイスに挟んでオリーブで固着したホースを抜き出します。

 

オリーブとホースを抜き出しました。オリーブはカシメられているので再使用できません。

 

少し短くなったホースに新しいオリーブをセットし、フィッティングを組み立てます。

 

締め付け後はこんな感じ。ナットは締め切らないで少し隙間を開けておくのがスタンダード。

 

次に左側のホースです。ホースを取り換えるので両端のフィッティングを分解します。

 

新しいホースにバンジョーを組み付けます。

 

ホースを所定のルートに通し、長さを決めてカットします。

 

カットした部分に引っかかり防止のマスキングテープを巻きます。

 

当時風にするため、保護用ビニールホースに通します。

 

ちょうどいい長さでビニールホースを切断します。

 

フィッティング組付け時のスペースを考え、ビニールホースは5センチほど短めに。

  

フィッティングのナットを通します。

 

専用工具でステンレスメッシュと内部のテフロンチューブの間に隙間を作ります。

 

専用工具を差し込みます。これが無くても細いマイナスドライバーなどでも可能です。

 

こんな感じにステンレスメッシュを広げます。

 

その隙間に新しいオリーブを潜り込ませます。

 

テフロンチューブが奥までしっかり届くようにオリーブを押し付けます。

 

テフロンチューブが一番奥まで届いていることを確認します。ここが一番大事なポイントです。テフロンチューブの挿入代が足りないと、フィッティングを組み立ててもオリーブがテフロンチューブをうまくつかまないのでホースがフィッティングから抜ける原因となるので要注意。

 

フィッティング本体をオリーブに接触するまで差し込みます。

  

ホースを引っ張らないようにしながら、ナットではなく本体側を回してねじ込みます。ホースに対してナットを回してしまうと、オリーブとフィッティング本体が離れやすく、組み立てを失敗し易いので要注意。

 

組み立て完了です。この状態でフィッティングとホースの引き抜き強度が20kg以上あるのが正解。キャリパーぐらいぶら下げてもびくともしないようでなければいけません。ですが、ホース長さが足りない状態で作ってしまった場合、急加速などでフロントフォークが伸び切りの状態ではホイールを含めたバネ下重量全てをホースが吊り下げる形になりホースがフィッティングから抜ける原因となります。ホース長さは必ずジャッキアップした状態で決めるのが鉄則です。

 

新しいホースを組み付けます。

 

所定のルートを通し、キャリパー側を締め付けます。この際、ねじり角度も一緒に調整し、ねじれが無くホースのたわみがちょうどいい方向になるようにします。

 

フルードをタンクに入れます。ノーマルマスターの場合、エア抜き時にレバーを握ると小さい方のポートから噴水のようにフルードが噴出しこぼれます。それを防止するためアルミ片などを入れておくとこぼれにくくなります。

 

ホース内にフルードがないので、初めはバキュームポンプでフルードを引き出します。

 

左右ともキャリパーまでフルードを通したら、次に車載のままできるだけエア抜きします。

 

大方のエアが抜けたらキャリパーを外し、ローターの代りにアルミ板を挟んでブリーダーを上にしてしつこくエア抜きします。

 

S1キャリパーはこのブラインドプラグのところにエアが残りやすいので、ここのエアを出すつもりで向きを変えてプラハンで少し叩きます。

 

エアが完全に抜けたら終了です。新品で組んだ場合はパッドに初期の当たりが付くまではレバーストロークがやや多めになりがちなのでご注意を。S1キャリパーはピストン径が大きいので、これもレバーのストロークが多めになる原因でもあります。