S1シートの形状検討

  

新しくS1シートを製作します。今回はよりS1実車の形状に似せたものを作るので、シート屋さんからのオーダーで現物の見本がほしいとのこと。準備します。

 

デモ車のシートを元に少し加工して見本とする予定。

 

シートは数年前の転倒で破れたままなので、この機会に張り替えます。現在の形状は前側が丸く膨らんだR1形状です。

 

シートとテール周りの合体を分離します。

 

アンコを加工するので表皮を剥がします。

 

初めてスポンジを直接見ましたが、表面はなめらかなところも多いのでR1スポンジの無加工かもしれません。表皮の引っ張り方やスポンジのヘタリでアンコ抜きのように見えたのかも。

 

因みにR1のシートベースはベースの前縁の角アールがこのように大きいものです。

 

S1実車の形状にすべく、前側の丸みをそいでいきます。道具はベルトサンダーなどで少しずつ慎重に削ります。

 

加工後はこちら。前方の傾斜を直線的に変更。先端もより鋭角に。

 

もとの表皮を仮付けします。

 

概ね狙った形状はこんな感じです。こちらはワークス車同様にタンクを上げてあるので、ノーマル車とは少し感じが異なるかもしれません。

 

お客様から送られてきたものと弊社のストックも合わせ、4個ほどS1実車仕様を製作する予定です。

 

お客様の分はテールカウルを上げた仕様なので、干渉防止の逃げ穴を追加します。

  

穴開け後はこちら。

 

いままでのS1シートと比較してみましょう。左が従来の仕様で、前側のコブがR1のままです。右は今回加工した物。

 

横から見るとこんな感じ。微妙な差です。でもこの差を出すためには写真ではなかなか伝わらないので現物見本が必要になったということです。

 

因みに新品のR1シートがあるので形状を確認してみましょう。

 

箱の中で伏せて置かれていたので前側のふくらみが少し垂れていますが、未使用なのでスポンジにはヘタリはありません。これが新品状態のR1シートです。

 

デモ車のシートと比較します。やはり座面はデモ車の方が低く、肩もなだらかになっています。完成は数か月先の予定。お楽しみに。